東京での企業リワーク体験談
リワーク7日目
今日から、フルタイムでの勤務となった。
と言っても、体調に変わりは無かった。基本設計は前日までで終わりを迎え、今日からは(なぜか)製造作業。色々とすっ飛ばして、SS~PTまでを指示された。これまた、この業界にはあるあるなのだが、設計書の逆起こしである。「まずは、動くものを作ってほしい。設計書は時間があれば作って。」ということだ。
ソースコードは読めるけど、書けない。 ソースコードの修正や、コピペ作成は出来るけど、フルスクラッチで一からは製造ができない。などの理由から、ソースを組むことが出来る人が先にやって、読める人が設計を起こすという謎推進。
家を建てるときに、家を建ててから設計書を書くことは無いだろう。そのくらい、ありえないことがIT業界では日常茶飯事に起きていることを知ってほしい――。(VBAってのが、また微妙な言語だからスキル持ちが少ないのは否めない。)
とりあえず、孤立した機能ということで、VBAでカタカタとプログラムを書く。明日には出来るかな~。などと思いながら、この日は仕事を終えた。
リワーク8日目
ソースを書き終え、動作の確認も完了する。
もはや、リワークなのか仕事なのか分からなくなってきた。指示された以上は、より良いものを作るべきという思いがあるが、頑張っても評価の対象にならないというのが解せない。
PTをする前に、係長から誰でもわかるようソースコードにして欲しい。との話を受ける。
頭にハテナマークを付けた私だったが、どうやら「日本語のコメント」を(過剰に)残してほしいとのことだ。コメントを山ほど入れるのは嫌いだ。コメントを書くくらいなら、コメントが要らないほど簡潔なソースを書くようにしている。
それでも複雑化する部分や、仕様が意味不明な部分、他の類似機能と実装が微妙に違うなどなどはコメントを入れるが、一つ一つの機能に、ここではこれをする。あれをする。何のためにする。などは書かない!
言いたいことは、ソースで語れ! コメントで語るな!
と言いたい。なんでもかんでも、コメントに書いて汚いソースコードを許容しないで欲しいよ。そして、PTへ……。SS設計やPS設計が無いのだから、もはや適当だ。
こういう時、「PTは適当にしますよ!」と事前に言質を取るのを忘れてはいけない。そんな事をしている内に、終業時間を迎えてしまった。
リワーク9日目(最終日)
今日がリワーク最終日。言わずもがな、職場復帰は確定だ。
昨日に続いて、PTとSSを実施。時間内に作業は完了した。RDから全てがフワフワしている中で、良く形にできたと自分で自分を褒めてあげたい。(しかし、まだまだ本調子は出せていないと実感した。)
ステップ数を数えたら、2kLOC(1.4kSLOC)だった。だいたい、1.5日でPGできているから、「1日約1kSLOC」の実装が出来ていることが分かる。(日本語コメントの付け足しをしていなければ、もう少し速度は上がっていたかも。)
係長にはお礼の言葉をいただいたが、どうにもこの職場は手が足りないようだ。色々と掛け持ちをせざるを得ない事もその原因の一つではあるが、もっと大きな原因は他にあった。
それは人材だ。
私のようなリワークしている人や、持病持ち。単純に技術力などが不足していて、お客様先へ行けない人間(SES契約が出来ない人間)が集められた職場だからだ……。そりゃ火を見るより明らかだ。(別に掃きだめって訳じゃないけど、なかなか扱いの難しい職場みたいだ。)
私は、9月からお客様先へ仕事に行くことが決定しているが、他のメンバは今のところ継続のようだ。むしろ、次第に人が増えてきて大変だという話もあった。
リワークが終了し、来週からは? と聞くと、このまま9月になるまでこの職場を支援するという事で話が決まった。
のらりくらりと、のんびり仕事しようと思う。
最後に
実は、この最後3日間は「夏休み」だった。
ここは紆余曲折あったのだが、簡単に言えば、有休休暇が無くなり、「夏休み」を利用することになったのだ。社員であれば、皆が平等に与えられ、休むことが出来る「夏休み」に私は出社して仕事をしていたのだ――。
色々と思う事はあるのだが、体調を崩して会社に迷惑をかけているのだから、強くは言えない。
なんとも、悲しさが残るばかりだ。