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【無慈悲】東京での企業リワーク体験談(4~6日目)

東京での企業リワーク体験談

リワーク4日目

そもそもの話をすれば、体を慣れさせることがこの企業リワークの目的。だからこそ、会社は給料はおろか交通費も支給しないし、休暇も消化させるのです。

そんな訳で、「明確に業務指示」を出すことはしない。というのが会社の言い分。

しかし、実体はそんなことは無かった。決して忙しい職場では無かったが、金曜日(リワーク5日目)までに読んでおくようにとメールが来ていた。そのメールは、リワークの間(だけ?)お世話になる部署の係長からだった。係長は、私のリワーク開始とは入れ違いに夏休みをとっており、金曜日から仕事に戻るらしい。

メールには、その仕事に関連するお客様からの要望がまとめられた資料とでも言うべきか、要件定義書ではなく、イメージが連ねられたパワーポイントだった。

どうせ、リワーク中なのだから仕事は指示されないだろう。されたとしても、大した仕事ではないだろうと簡単に考えて、今まで通り、同僚とお喋りしながら適当に資料を読んで過ごした。

しかし、どうしても腑に落ちない点がいくつかあった。お客様のやりたい事を鵜呑みにするのが「お客様の実現したいこと」ではない事を明確にしなくてはならない。特に、「お客様=システムの利用者」では無いパターンは尚の事である。

このフェーズで如何に提案できるか? がSEとしての技量が問われる部分だろう。セキュリティ面の指摘や軽い導線設計の指摘をまとめた資料を係長宛にメールしておくことにする。

リワーク5日目

係長の出社。

今までにない小さなイベント。リワークの事は別部署からすでに聞いているとのことだった。しかし、どこかで何かが狂ったようだ。朝一番から、UI工程のお仕事が指示された。(UI工程とは、基本設計書の作成です。システム開発におけるお客さんからの要望をまとめた要件定義書をもとに、システムの基礎となる部分の設計書を作る作業です。)

あれれ~!?おかしいぞ~!?

と、今の状況を係長に伝えたが、手が空いたら仕事をしてくれ。と押し切られた。手が空くも何も、リワーク中は負荷がかからない様に、仕事を指示されてないから「常に手が空いた状況」だ。

これは、遠まわしの作業指示だ。(直接的な作業指示をすれば、会社の上層部から規約違反だ~となるからだ。)

とりあえず、ふわふわした事しか書いていないパワーポイントをインプットに、基本設計書を作り始める。どう考えても、情報が足りない。なぜなら、要件定義書が無いのだから。追加開発ということもあり、手抜きをしたのかな~。と思いながらも、手を動かすしかない。

こういう逃げ道を残した作業指示の仕方が、新手のパワハラなどと言われるのも近いだろう。

リワーク6日目

もともと居る職場のメンバよりも、多くの設計書を完成させた。ただ、速度を出すだけならば誰にでも出来る。実際は、品質を保ちながら、速度を上げることが重要。勘を取り戻すのに時間はかかったが、2日で7機能10本の基本設計を仕上げれば、まぁまぁの出来だろう。(そもそも、他のメンバは色々掛け持ってるから、仕方ないことだ。)

完成と言っても、今できる範囲だ。埋められない部分は注釈を入れて、お客様との課題管理に記載しておいた。明日には、指示された基本設計は全て完成するだろう。

お喋りしながら、のんびりと基本設計をする。現行のシステムを動かして仕様を確認し、お客様の要望を形にしていく。難しいことはないが、疲れる。頭を使うのが久々だからだろう。それに、仕事について考えることも久々だ。

今日までは、終業よりも早く帰れる。どっさりと仕事が指示されるなら、むしろフルタイムに戻してくれた方がありがたい。係長からのお小言は無いにしても、進捗は守る必要がある。

あれ、なんで私は進捗を守ってる上に、がっつり仕事してるのだろうか? 考えても解決しない疑問が、グルグルと頭の中を駆け巡ったが、私は考えるのを辞めた。

最後に

有休が減る一方で、交通費が出ない=通勤中に事故っても補償されない。なかなかに慈悲が無い。世の中には、色々な理不尽や無慈悲で満ち溢れているが、会社もまさにそうだ。

この6日間で分かったことは、話をする人がガラリと変化したこと。

今まで懇意?にしてくれてた別部署の方や、上司などが会話してくれなくなった。自分から会話に行けば、無視することはないだろうが、普段はあちらから会話に来てくれていたのだから、その変化は一目瞭然である。

そんな中で、今まで通り会話してくれる人もいる。リワークでお喋りする相手もそうだし、係長もそうだ。腫物に触るような態度でもなく、今まで通りに接してくれる。

リワーク中なのに仕事を(やんわりと)指示してくれるのも、少しありがたかった。何も仕事をせず時間が過ぎるのだけを待つのは、それこそストレスだ。会話してくれなくなった方々からの冷ややかな目も、より痛く感じてしまう。

今まで、この係長の事は好きでは無かったし、今でも「好きか?」と言われると微妙なラインなのだが、一緒に仕事してても「苦」では無い。冗談交じりに会話をしてくれた別部署の方、「そんなんじゃダメだ!」と病み上がりに喝を入れてくれた元上司、どれも有難かった。私はこういう人たちを信用するようにしようと思う。

自分で言うのもなんだが、作業品質、作業速度、保有技術、どれをとっても人並み以上だ。だからこそ、「こいつは使える」と思って会話してた人達が炙り出せたと思えば、良い機会だったのかもしれない。

その人を信用するに足り得るか? というのは難しい事を体感できた。

 

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