『のんのんびより』をのんびり見るのん。花火の演出キレイなん。

作品情報：のんのんびより

基本情報

あらすじ

東京から田舎に引っ越してきた一条蛍（小学五年生）が、小中併設校の「旭丘分校」に転校した。

旭丘分校は、在校生が「宮内れんげ（小学一年生）、越谷夏海（中学一年生）、越谷小鞠（中学二年生）、越谷卓（中学三年生）」の４人という小さな学校であった。

そんな分校メンバの生活を描く日常ストーリー。

感想：のんのんびより

感想

野生のタヌキを「具」という名前を付けたから、てっきり「おにぎり等の具」にするという伏線だと思ったら、ぜんぜんそんなことなかった。
むしろ、ずーっと平和。田舎まっしぐら。

本作の良いところは季節が巡るところ。
「田舎」というと、「夏休み」「入道雲に蝉の声」「田んぼを走る風に揺れる青い稲穂」みたいな“ザ・夏”が多い印象を受けます。
一方で、本作は１シーズンでちょうど季節が１巡りしました。

毎回の次回予告で、蝉や鈴虫、鳩の鳴き声などが裏に流れているのが良かったです。

東京に来てから鳩の鳴き声なんて聞いてないかもしれません。朝方カラスの鳴き声で起こされることはあるけど……。鳩自体を見ないというのもあるけど、普段外出する時はノイズキャンセリングイヤホンで音楽聞いてるせいもあるかもしれません。

でも、こういう次回予告などの細かい部分まで“田舎感”を出してくれるのは好印象です。

第３話の「ホント、笑わせてくれる」で、こっちも笑わせてもらいましたわ。
私は田植えの経験は無いけど、ミカンの収穫・サツマイモの栽培・収穫、魚のつかみ取りみたいな経験はあります。
（サツマイモは土地を借りて育てていて、その他はイベントで体験した程度です。）

さて、本作で一番印象に残るのが「第６話」の花火シーン。

これは凄い。アニメで見た花火シーンで恐らく一番良かった！

火花のシーンに、白煙が上がるシーン。
この立ち上る白煙がまた素晴らしいのよ。

絵（もしかしたら実写？）だけじゃなくて、セリフを無くしてSEとBGMだけで雰囲気構成しているのが……。

本当に泣きそうになるわ。

第７話の焼却炉の炎も表現凄かったのよ！
かと思ったら、あやとりで宇宙を創るれんげちゃん。
哲学的な話を持ち出して笑える。

本作、キャラの組み合わせが変わることで掛け合いの幅が広がって面白いよね。
そして、兄ちゃん喋らんのかい。

ほたるん×こまちゃんのペアが可愛い。
慌てふためくこまちゃんも良かったんだけど、料理回が面白すぎた！

れんちょん×駄菓子屋も良いよね。
ツンケンした駄菓子屋が折れる感じがなんとも……。
（こういう役を演じる佐藤利奈さん珍しいかも？）

ほたるん×れんちょんになるとポンコツ感が好き。
ウサギに“してやられる”って、おい！

それにしても、本編以外の部分でアイキャッチの表現やSE音が素敵だったな。
それに何と言っても、“エンディング曲”が素晴らしすぎる。
オープニングも良い曲なんだけど、エンディングがずば抜けてる。
ここだけ何度もループして聞きたくらい好き！

１クール～２クールで構成されるアニメはさ、キャラクターにオープニング・エンディングを歌って欲しいという想いがあるんですよね。
（ストーリーの時間が短い分、そういう部分でも作品を感じたいと想ってしまうのかも……。）

最終回で沖縄に行くことになったけど、どうなったの？　という所で１シーズン目が終わりました。

次シーズンは、沖縄スタートになるのか。
あるいは、「楽しかったね。沖縄。」と回想で終わらせるのか……。

と思ったら、テレビ放送は12話までで、第13話は「OVA」だったようです。原作の単行本第7巻（特装版）に付録としてついていたみたいですね。

じゃあ、次シーズンはどうやって始まるんだろう？　楽しみ！

結び

都会に憧れる田舎の人ってのは多いです。
私も学生時代に目の当たりにしてきました。

でも、東京に住む私は「ネットの繋がる田舎」で暮らしたいのん。

あー、とうもろこし食べたい。