作品情報:ミスター・メルセデス
基本情報
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題名 | ミスター・メルセデス |
原題 | Mr.MERCEDES |
原作 | スティーヴン・キング |
プロデューサー | ケイト・リーガン エレン・スタッフォード ブライアン・ウォルシュ |
監督 | ジャック・ベンダー ジョン・コールズ ローラ・イネス ケヴィン・フックス |
脚本 | デビッド・E・ケリー A・M・ホームズ デニス・ルヘイン ブライアン・ゴルボフ |
製作総指揮 | マーティ・ボーウェン ウィック・ゴッドフリー クリス・ロング シェーン・エルロッド トム・レシンスキー ジェナ・サントイアンニ スティーヴン・キング ジャック・ベンダー デビッド・E・ケリー |
主題歌 | T・ボーン・バーネット/It’s Not Too Late |
製作会社 | David E. Kelley Productions Nomadicfilm Temple Hill Productions Sonar Entertainment |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開年 | 2017年 |
話数 | 全10話 |
出演者 | ブレンダン・グリーソン ホーランド・テイラー ジャレル・ジェローム ブリーダーウール ジャスティン・ルーペ ハリー・トレッダウェイ ロバート・スタントン スコット・ローレンス ナンシー・トラヴィス ロバート・フォーチュナート ケリー・リンチ エド・アンダーソン グレアム・バッフェンバーガー メアリー・ルイーズ・パーカー マケイラ・リシアク ジギー・ベンダー ニコール・バレ デビッド・ファー マディ・ハッソン ネコ・パーハム ブラクストン・アレクサンダー アン・キューザック ライラ・ロビンス トム・ノウィッキ リンジー・エイリフ デブラ・モンク ローラ・ドゥーリング ビル・ケリー キャサリン・ホートン デビッド・マクドナルド ジミー・ゴンザレス ペイトン・ウィッチ スティーブン・レディントン キャロル・フロック アイリーン・ジーグラー エリカ・ビール チューズデイ・ビービ エイミー・マスターソン アマンダ・ジェルクス レベッカ・ラインズ クリステン・マクファン テス・スペンサー・アダムス ウォーレン・ペパー ジョン・ブルース リッキー・ラサート アリアン・モアイド マイルズ・マッセンデン ギルバート・グレン・ブラウン ポール・ブライアン・ジョンソン ジェームズ・マーティン・ケリー ビクター・マッケイ テリー・セルピコ ローガン・ドノヴァン ティム・シターズ キース・フリッペン エステス・ターバー カート・ユエ プレストン・ジェームズ・ヒリアー ニコール・カーペンター ファロン・ソールズベリー マイケル・リー・キメル セレナ・アンデューズ エマ・レイン・ライル ドリュー・マシューズ アラン・ボエル トラヴィス・サリバン ハンナ・ゲルゲン ミケーレ・パウ アイザイア・ストラットン コリー・スコット・アレン ジョン・ジャクソン・ハンター ダリン・カーン ダニエル・リン マルキナ・ブラウン ジャシンテ・ブランケンシップ ジェニファー・クリスタ・パーマー ヘンリー・ベイズモア・ジュニア マイケル・ルビーノ ダニー・ヴィンソン コートニー・ディーツ アシュリー・ドレイトン クリストファー・ゲイ ジェームズ・ハル・ハーディ ミリ・M ダニエル・バルドック ジェームズ・ワーナー マディソン・ベイリー アシュリー・ニコール・ハドソン ヨハンス・マイルズ ドレズ・ライアン ディーン・ニコデムスキー ジェフ・ライアン・アレクサンダー ヴァレリー・スー・ラブ ジェラルド・ミケル エミリア・トレロ ユリア・フィラトワ ジェフリー・キンブル ルヴィア・ベルムデス パトリック・アシュリー・オニール グラント レーン イーサン・フリン ジェームズ・タヴェル バール・ロレンゾ・ストックス ケイシー・フィルブライト デリック・ワーズリー エリカ・ダイアモンド ジョン・メリカル ジェームズ・アルコーン コビー・グリフィン グレイソンニッケル スティーブン・キング ディオン・スミス ウィリアム・アティカス・パーカー スティーブン・ウェスト=ロジャース ブレント・ムーラー・ガスキンズ スティーブン・ロイヤル・フィリップス ヨッシー・ムリャディ クレイトン・クーパー ボビー・エイカーズ ダイアン・ラング ロン・スタッフォード シェリー・ロビンソン ガブリエル・マナク ブライアン・コール デビッド・ロウ ジョン・カーター レキシア・ウッズ デヴァン・ゲルラッハ ボニー・コール ロブ・ナイター ジェニファー・レベル・フルニエ ザカリー・カイル・ムステン ケヴィン・アラン・ジョンソン タイラー・メイプルズ ジョーイ・ロビンソン アッシュ・パーカー ペイトン・オニール アーロン・ウェアリング ジェームズ・ナス ベイリー・インガーソル |
あらすじ
就職フェアに早朝から並ぶ大勢の人の列に、メルセデス・ベンツで突っ込み16人の死者と、多くの負傷者を出した大量殺人犯・Mr.メルセデス。
凄惨な事件から2年後――。
この事件は迷宮入りしていた。
担当していた刑事・ホッジスは引退して、隠居生活をしていた。
ある日、Mr.メルセデスを名乗る人物がホッジスに接触してきて……。
感想:ミスター・メルセデス
感想
本記事は第1シーズンの内容です。
1話の長尺のフリからの事故シーンから始まる。
前情報無しで観たから「この男性が主人公かな?」と思ったら、凄惨な事件の始まりに過ぎなかった。
ただ、冒頭で殺されるだけの人物に尺を使って、細かく描写を入れてくるスティーヴン・キングさん原作と実感するところから始まりました。
それから2年過ぎてからがメインストーリー。
「Mr.メルセデスを絶対に捕まえに行く」と言いつつも退職した刑事・ホッジスが本作の主人公。
主人公・ホッジスのダメダメ感というか「老齢である姿」が、オープニングのたびに伝わってくる。
語弊があるかもしれないけれど、昭和時代のカミナリ親父というかさ、いわゆる“老害”のようなキャラクターになっているのが特徴。
信頼を置いている人にもツンケンした態度を見せるけど、その実はただ不器用なだけに見える。
そんなホッジスに接触してきた「Mr.メルセデス」。
この正体が、1話にて視聴者には分かる構成になっています。
ストーリーが進むにつれて犯人に同情する余地が出てくるわけですが、やはりネジが飛んでいるというか衝動的な行動が多いのよね。
幼少期の虐待、兄弟の死、その他もろもろが重なった結果、ソシオパスになったようなイメージかな……。
Mr.メルセデス(ブレイディ)は内向的な性格で味方になってくれる人も少ない。
一方でホッジスはあの性格でも味方がたくさんいる。
特に、優秀な高校生・ジェロームと元同僚・ディクソン刑事が、そういう性格も含めてぶつかってくれるコミュニケーションのすごさよね。ホント、この2人好きだわ。
後に出てくるホリーも主人公を支えるキャラクターとして好感が持てますね。
吹替版で観ているのですが、ディクソンはあの渋い声がカッコいいし、変わり者(軽い精神障害?)のホリーの特徴的な喋り方やセリフも可愛く見えてきました。
だからこそ、この3人は殺されるんじゃないか? と思ったけれど、嬉しくもその予想はハズレました。
シーズン1時点だから油断はしてない! してはいけない!
相手は、スティーブン・キングさん。
主人公が死ぬことや、もっともっと絶望する展開になる可能性だって秘めていると構えて観ないとね!
主人公サイドも犯人サイドも、どちらも濃厚に描いてくる。
それぞれに人間関係があって、ストーリーが進むにつれて「この2つ」が徐々に絡んでくる。
最後には「ホッジス V.S. 犯人」の直接対決と思いきや、敵討ちみたいな形で意外なエンディングを迎える。
あそこまでしたら死ぬやろ! と思ったのですが、幸か不幸か一命をとりとめる。
最後には「犯人のアップシーン」となったので期待したのですが、目は開けませんでしたね……。
悪役は“理解できない何か”があってこそ輝くのよね。
シーズン1以上の凄惨な事件を引き起こすのか、はたまた、この一件により性格が変わってホッジスを支える技術者になるのか……。
いや、やっぱり“敵は敵”だわな。
本作はシーズン3まであるようなので、次シーズン以降に話に絡んでくるのは間違いないでしょう。
シーズン1の時点でMr.メルセデス(ブレイディ)母の死や友人への暴行とか、犯人が「壊れている」のよね。
だからこそ、この先がどう展開していくのか気になるところです。
主人公のビル・ホッジスと、ホッジスを手伝う高校生のジェローム。
引退刑事と高校生ってさ、少し変わった関係性だよね。
この2人の関係性がどう変化するのかも見どころ。
(いや、見どころ多いな!)
過去も含めた登場人物の成り立ちとかさ、人間関係みたいなものを緻密に描いてさ。
関係性が面白いというかさ、「ドラマ」というのは“こういうもの”を指すんだなあ~と実感する作品。
結び
やっぱり、スティーブン・キングさんの原作作品――という人の描き方とモヤモヤの残り方。
メンタルがぐらついてるときには見れない作品だわ。