作品情報:ファイナル・デッドブリッジ
基本情報
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題名 | ファイナル・デッドブリッジ |
原題 | Final Destination 5 |
原作 | – |
監督 | スティーヴン・クォーレ |
脚本 | エリック・ハイセラー |
製作 | クレイグ・ペリー ウォーレン・ザイド |
製作総指揮 | エリック・ホルムバーグ シーラ・ハナハン・テイラー リチャード・ブレナー ウォルター・ハマダ デイヴ・ノイスタッター |
音楽 | ブライアン・タイラー |
主題歌 | – |
撮影 | ブライアン・ピアソン |
編集 | エリック・シアーズ |
配給会社 | ワーナー・ブラザース |
製作会社 | ニュー・ライン・シネマ プラクティカル・ピクチャーズ ザイド/ペリー・プロダクションズ |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 2011年10月01日 |
作品時間 | 92分 |
出演者 | ニコラス・ダゴスト エマ・ベル マイルズ・フィッシャー アーレン・エスカーペタ コートニー・B・ヴァンス デヴィッド・ケックナー ジャクリーン・マッキネス・ウッド P・J・バーン エレン・ロー トニー・トッド |
あらすじ
主人公サムの予知によって吊り橋事故を回避した8人。
“ラッキー・エイト”と呼ばれる生存者8人に、死の運命が襲い掛かる。
果たして死の運命から逃れることができるのか――。
感想と考察:ファイナル・デッドブリッジ
感想
前作と同様に3D作品として製作された本作。
オープニングで「トニー・トッド氏」の名前を見たときには微笑んでしまいました。
作品説明から橋の事故であることは知っていましたが、「吊り橋の規模」が大きくてびっくりです。吊り橋崩落といっても、下が海なら助かるんじゃない? と思ったら、トドメの刺し方がえぐい。えぐい。
ちゃんと他シリーズ作とのつながりに関連した要素として、最初の事故に差し掛かる前に「丸太を乗せた車(第2作)」が登場したり、ネイサンが持ってきたお酒が「飲酒運転トラック(第2作)」の製品だったりします。
本作は社員研修ということで、これまでのように学生主人公ではなくなっています。
また、シーズンで初めて最初の事故でヒロイン(モリー)が死ぬ前に主人公(サム)が死んでしまいます。
これがちゃんと作中で伏線になっているのは見事です。
謎の男は葬儀に参列し、その後もチョコチョコと出てきましたね。
そして、正体が検死官であることが分かりましたね。(厳密には、仕事をしていると言って検視官と書かれた上着を着ていただけ。)
全編を通して、1作目に似た雰囲気を感じます。
主人公だけでなく登場人物それぞれが予兆を感じる点や、風や音、火を強調する演出、周りの様々なことに疑心暗鬼になる様は1作目を彷彿とさせます。
加えて、トニー・トッド氏が演じる“検死官”が出演しているという影響が大きいですね。
今作では、検死官の下記セリフから“死の運命から逃れる方法”が判明します。
第2作目では生存者が他者を助けるという流れはありましたが、他者を殺すというのは無い流れでしたね。
死をごまかした。
引用元:ファイナル・デッドブリッジ
代わりに誰かが死ねば、君らはその誰かの人生を…
彼らが生きるはずの人生をもらえる。
誰かが君らの身代わりになれば、ゆがみが収まる。
他者を手にかけることで死の運命を回避できるのは正しいで良かったのでしょうか?
死に通じる検死官の言葉なので正しいと思う反面、結局のところ回避しきれなかったとも読み取れます。
素直に受け取れば、サムとモリーは第1作の巻き添え、ネイサンはロイがいつ死んでもおかしくない状況だったためとも言えますが、何か裏があるかもしれません。
それにしても、ラストシーン~エンディングは痺れましたね。
まさか、第1作目の前日譚にあたるストーリーだったとは!
「1994年 全米体操選手権優勝」の垂れ幕が古い年代に対して新しい感じだな~とか、アイザックが利用している携帯電話が2011年公開映画にしてはやけに古めかしいは思いました。
しかし、検死官が「これまでにも見てきた」という旨の発言をしていて、思考を止めてしまいましたね。
第2~4作のような過去の事故やネット情報を得たという展開ではなく、自力で死の順序(筋書き)を発見するという流れは気にはなりましたが……。
ここまでヒントを提示されていたなら前日譚であることは気づけたなぁ。悔しい!
今作こそは回避策が提示され、助かるエンディングになるかと思いきや――。
スタッフロール直前の検死官のセリフと笑顔が身に沁みますね。
もう一度、第1作目を見ての気づき
第1作目のラストシーン・パリでの事。
最後に出てくる看板に書いてある文字は、「LE CAFE MIRO 81」でした。
そうです、本作の主人公・サムがアルバイトしている店名と同じです。
サムがシェフとして修行に行くはずだったパリのお店なのです。
この事実に気づけていれば、本作が前日譚であることには気づけたでしょう。
第1作目の衝撃のラスト(展開)に気を取られて、そこまで覚えていませんでした。
なかなかに楽しませてくれます!
考察
研修担当会社の180 CORPORATE CONSULTING
今作では180という数字を研修会社に使ってきましたね。
(バスの番号が「1282」で各桁を足すと13になるのは考えすぎかな?)
主人公のアルバイトするカフェの名前
カフェの名前が「LE CAFE MIRO 81」。
大文字オーがゼロに見えるため、逆から読むと「180」という数字に見えます。
そして、これは第1作目のラストシーンの看板にて「180」に見える形で落下してきます。
見直すと、スタッフロール直前には看板の反転して「180」を強調していることが分かります。
英語メモ
Presage
主人公たちが勤める会社の名前。意味は「前兆」。
CORONER
謎の男が来ていた服に書かれていた文字。意味は「検死官」。
(発音はコロナーですが、コロナウィルスとは関係ありません!)
結び
前作のようにワチャワチャした事故ではなく、丁寧に作られていた印象を受けました。
そのため、最初の事故で死ぬ順番をメモして楽しむ余裕があります。
そんな余裕をかましているから、ヒントが丁寧に散りばめられているのに前日譚である事実に途中で気づけなかったんですよね……。