作品情報:フェチクラス
基本情報
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書籍名 | フェチクラス |
著者 | 黒沢治美 |
原作 | フェチクラス |
原作者 | 夏也園子 |
キャラデザ | – |
ページ数 | 1巻:166ページ 2巻:152ページ |
発売日 | 1巻: 2014年09月27日 2巻: 2015年02月27日 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル | アクションコミックス |
ASIN | 1巻:B00SXSX6RU 2巻:B00VE9EOG2 |
ISBN | 1巻:978-4575844962 2巻:978-4575845846 |
状態 | 完結(打ち切り) |
巻数 | 全2巻 |
あらすじ
岡山県のとある高校。
クラスメイトがクラスメイトを殺し、自分のフェチなパーツ(好きな部位)を持ち去るという狂気に満ちた殺人が連続して発生。
このクラスでは、いったい何が起きているのか?
感想:フェチクラス
感想
あらすじに書いた「いったい何が起きているのか?」は、分かりません。
だって、本作は打ち切りされているのですから――。
それに、本作は2015年に発売されているため約7年前の作品です。
絵は綺麗だけど、序盤はかなり駆け足な感じがする。
目が滑るとは違うんだけど、「この連続殺人が2巻ず~っと続くのかい? そうか! これはスプラッタ系ホラーコミックか!」と思って読み始めた結果、「いや、ミステリーホラーなんかい! 誰が誰を殺したっけ?」とページを戻る始末。
完全に油断してました。
でも、2巻の冒頭に相関図付けてくれてるから助かりました。
「あれ? これ2巻で回収できる?」
と思ったタイミングで“完!”
「なんだ、これ?」
しか、感想が出ないのが率直なところです。
好き/嫌い/おもしろい/おもしろくない 以前の段階でした。ごめんなさい。
さて、こうなると著者さんの意見を少し見たくなるのです……。
著者ブログに投稿された打ち切りの悲しい真相
著者である黒沢治美さんの公式ブログ「クロサワ毛」にて、『フェチクラス』の打ち切りに対する「お詫びとお知らせ」が掲載されていました。
黒沢治美さんの目線であることを前置きした上で、色々と書かれていました。
端的に言えば、以下の3点かな。
- 黒沢治美さんが担当編集者に対して疑心暗鬼になった。
- 疑心暗鬼になったのは、担当編集者の仕事ぶりやコロコロ変わる発言内容が原因
- そもそも、1巻発売1週間で打ち切りが決まっていた……。
いや、悲しすぎるでしょ。
発売1週間で打ち切りて。数打ちゃ当たるって時代だったのかねぇ~。
挙げられた内容からすれば、担当編集者さんの仕事ぶりは社会人としてロクでもないな~とは思いますよ。
著者と担当編集者が“取引先”と仮定したら、これは一般企業ならありえないでしょうね。
別にケチをつけるわけじゃないけれどっ……
作品の序盤の駆け足感も含めて、ちょっと感じることもある。
ご自身のブログだから、何を書こうが好きにすれば良いと思いますし、それに対して外野である私がどうこう言うのもお門違いであることを百も承知ですが、『フェチクラス』にお金と時間を使った一人として、あえて書きます。
「お詫びとお知らせ」に対して、大半が「担当編集者への想いだったり、自身の仕事観だったり」で長かったです。
担当編集者さんの仕事ぶりは100%悪い。
悪いんだけど……、例えば「仕事のメール」で件名が【お知らせ】だったとして、メール本文を開くと「どれがお知らせか分からない。」という方は結構居ます。
お知らせだけでなく、お願いや報告の場合も同じですし、「メール」に限らず「会話」でも言えることです。
もしも、仮にそういう冗長的あるいは言葉足らずな方ならば、メールを見落としても仕方ないと言えます。
(って、ブログが長文+装飾無しだから、そう解釈するのには無理があるかな?)
また、コロコロ意見が変わるのも「担当編集者の意見」ではなく、出版社や編集長の意見かもしれません。
何が言いたいかというと、出版社サイドが何も意見を出していないですし、原作者の夏也園子さんの意見も見当たりませんでした。
そのため、「声を発した人」「声が大きい人」だけの意見を疑うことなく飲み込みたくは無いということです。
著者自身が前置きした通り「色眼鏡越しの事実」になっている可能性がありますし、社会には誠実に仕事をしない人、できない人、また、理不尽な事や理不尽な人はいます。
今回、たまたまミスマッチしただけなのか、そもそもそういう業界なのか――。
実際のところは分かりませんが、
残ったのは「2巻で打ち切られた『フェチクラス』という悲しい作品」だけでした。
結び
Amazonの作品説明を見ても特に「完結」という文字がなかった。
少ない巻数だし読んでみよ~。
と思ったのに、まさかの打ち切り!
発売年とか確認しないと、打ち切りと知らず不本意で買っちゃう人がいるかも。
「打ち切り作品は読みたくない!」という人もいるから、せめて「完結」というのは書いてほしいかな。
作品説明の文面を考えるのは、編集者側の仕事なのかな……。