作品情報:ホーム・アローン5
基本情報
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題名 | ホーム・アローン5 |
原題 | Home Alone: The Holiday Heist |
原作 | (ジョン・ヒューズ) |
監督 | ピーター・ヒューイット |
脚本 | アーロン・ギンズバーグ ウェイド・マッキンタイア |
製作 | デビッド・マッデン |
製作総指揮 | – |
音楽 | デビッド・キタイ |
撮影 | ピーター・ベニソン |
編集 | ジョン・ラビット |
配給会社 | 20世紀フォックステレビジョン |
製作会社 | 20世紀フォックステレビジョン |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 2015年03月04日 |
作品時間 | 90分 |
出演者 | クリスチャン・マーティン エディ・スティープルズ ジョデル・フェルランド ダグ・マレー エリー・ハーヴィー デビ・マザール マルコム・マクダウェル エドワード・アスナー アドリアナ・オニール ピーター・ダクーニャ ビル・ターンブル ゴードン・タナー ブライアン・テレル・クラーク クリス・シグルドソン パメラ・イヴェータ サンディ・タロンノ カリン・エンス ダーシー・パンクラッツ・メイヘン レベッカ・ハーダー ヴィック・パンクラッツ アレクサンダー・シェーンヴェッター マイケル・ダンバー アンドリュー・コロパトニック ジェフ・ストローム ダレン・ロス スコット・ジョンソン ジム・カービー ジェームズ・スタート |
あらすじ
母の仕事の影響で、カリフォルニア州からメイン州へ引っ越してきたバクスター一家。
10歳の少年・フィンは、いつもネットゲームばかりしていて引っ込み思案。
幽霊が出ると噂される家には、実はあるモノが隠されており、それを狙って強盗がやってくるのだった。
そんな強盗相手に、フィンは戦う……。
感想と考察:ホーム・アローン5
感想
これまでのシリーズ4作とは、ストーリー上の関係ないです。
そのため、この作品から見始めてもOK!
だけど、これが『ホーム・アローン』と言われると、少し腑に落ちない。
映画単体で考えれば悪くない。決して悪くない!
でも、『ホーム・アローン』のシリーズとしてみると、主人公も大人っぽくて、叫ぶシーンも無い。
「腑に落ちない」という表現がピッタリ腑に落ちる。
2012年に制作された時代背景から、これまでの「旦那が仕事ばかり」という所から見直されており、またネットやスマホも登場します。より近代的と言って、差し支えないでしょう。
そのため、スマホがあれば警察に通報して、終わりじゃないの? と思った方――。
そんな方に、本作はぜひ見てほしいね。
子供も観る映画ですから、大方は予想通りに展開しつつも、後半からエンディングまでの流れが綺麗だからさ。
ストーリーだけで言えば、シリーズでは本作が一番好き!
「ひざを交えて」リアルに合うことが、友達の条件なのかい?
インターネットというものが<栄える>を通り越して、もはや生活の基盤として存在する現代において、友達の在り方というのは場所や年齢、実際に会ったことがあるか? なんて、関係が無いんじゃないのかい? と投げかけるような本作――。
「本作で腹抱えて笑えるか?」と言われると、そこまでコメディ色が強くないから微妙なんだけど、「主人公の家族」に対する家族愛だけが語られ続けた『ホーム・アローン』シリーズに一石を投じたことは間違いないです。
さて、日本語訳を担当された声優陣を見ると、文句のつけようがないキャスティングです。
小山茉美さんの声が聞えた瞬間に鳥肌立ったわ!
私の趣味から言えば、『BLACK LAGOON』のバラライカが一番最初に思い浮かぶんだけど、『名探偵コナン』のベルモット(クリス・ヴィンヤード)と言えば、ご存じの方も多いでしょう。
ね? あの声、痺れるでしょ!?
しかも、小山茉美さん演じるジェシカは強盗3人組の1人。
今作でも、例に漏れず主人公にメッタメタにやられちゃうので、是非注目して欲しいの!
それ以外にも、本作の主人公・フィンと姉・アレクシスが白石涼子さんに早見沙織さんですよ? そして、母親・キャサリンは井上喜久子さん。
もうね、言う事無いわ――と思ったら、父親・カーティスは塩屋翼さん。
「この声、誰だっけ??」と考えて、思い出したのが『ジョジョの奇妙な冒険』のウィル・A・ツェペリ!
もう! もう!
他にも色々と取り上げたいんだけど、それだけで記事が終わっちゃうからこの辺にしておきましょう。
――それでも、今にしてみれば、声優陣が豪華すぎてビックリだわ。
本作の舞台は、これまでの「シカゴ」ではなく田舎町と言われている「メイン州」です。
ですが、私はこの映画で初めて「アメリカにはメイン州という州があること」を知りました。
マサチューセッツ州の北東に位置するようで、ポートランドが有名のようです。
「ポートランドワインは知ってる!」と思ったら、それは「オレゴン州のポートランド」らしく、メイン州関係ない!
いち世界地図からすれば端の方の僻地な感じはするけれど、そんなに違うんかな? と思ったのが印象的。でもね、「東京」と「群馬」も距離は近いけれど栄え方は違うもんね。「群馬」行ったことないけれど……。
観終わってから驚いたのが、フィンの隣の家に住む子・メイソン。
活躍の場もあって、可愛いなぁ~と思ってみてたんだけど、作中でも実際の俳優さんも「男」という……ね。
俳優さんの名前はPeter DaCunha(ピーター・ダクーニャ)さん。
金田朋子さんの声の後押しがあったとは言え、私、びっくりだよ!
本作は、家に姉弟2人で取り残されるという設定も変わっていますし、オンラインで助言を受けるという設定も相まって、「真の意味でアローン(孤独)」ではなくなっています。
ですが、これが良いのです!
「家という空っぽの箱に一人」よりも、「家の中には姉もいるし、会ったことも無いけれど助言をくれる友もいる。引っ込み思案だから、隣の家に助けを求めることもできない……けれど一人で解決しなければならない」の方が、より「子供の狭い視野」が表現されて孤独が際立つよね。
3人組の強盗犯が、サンタ・トナカイ・ソリのような風貌になっていくのは、良い仕掛けでしたね。
監視カメラをハッキングして、SWATと歓喜する
本作はシリーズ初の演出としてエンドクレジット中にコメディシーンを差し込んでしますので、最後まで楽しめます!
シリーズを重ねる……というよりも、監督や脚本担当が変わったことによってドタバタコメディからストーリー重視の作品に変わっていったように感じます。
時代の変化を取り入れ、引き継がれていく『ホーム・アローン』。
この先、10年、20年経ったあとも、シリーズは出続けるのかな?
考察→代わりに情報まとめ
顔の横でピースして指を曲げるのは何?
冒頭30分あたり、ヘッドフォンを取られたアレクシスは、顔の横でピースして、指をクイクイッと2回指を曲げる。
これは「エアクォート」というジェスチャーです。
エア=空気、クォート=「””」このマークのことを指しています。
このジェスチャーをやりながら喋ったことは、「いわゆる、”~(喋った内容)~”だ。(皮肉を込めて!)」と解釈すればOK!
日本でやってる人って、あんまり見ないけどゼロじゃない。
私も、ビジネスシーンで是非やってみたい! 皮肉たっぷりでね。(←おい!)
姉・アレクシス演じるジョデル・フェルランドさん
完全なる私事の情報。
アレクシス演じるジョデル・フェルランドさんが可愛いな~でも、どこかで見たことある。
どこで見たんだろう……。う~ん。
と思ったら、映画『サイレント・ヒル』のシャロンちゃんだった!
どうりで可愛いわけよ。
『サイレント・ヒル』から6年後に公開された本作。
しっかり歳を重ねてお姉さんになったなぁ~。しみじみ。(←誰目線!)
ちょい考察:「勘弁しろよ。またか。」の意味
冒頭80分ごろ、バクスター家に入ろうとして転んだ警察官を見て、別の警察官(上官?)が言うセリフ。
英語でも「Guys, come on. Not again.」と同様の意味に「またかよ!」という言葉が利用されています。
本作では、対象の警察官が登場するのは、ここでしか描かれていません。(SWATは別部隊として考えています。)
そのため、「ここでの、またかよ!」は、これまでの『ホーム・アローン』シリーズで散々主人公に振り回されてきた警察官という大きな括りで考えました。
これまでは「警察に電話してもイタズラと思われたり、扉を壊して突入しても中にはワンちゃんしかいなかったり……」と、振り回されてきた警察官。
本作では、主人公は10歳で「警察官は振り回されることは無い」と警察官側も映画を見ている視聴者側も思っていたのに、罠に引っ掛かってしまう。
結局、主人公に振り回されることになってしまった。(←Not Again. またかよ! ってね。)
このセリフに込められているのは、これまでの『ホーム・アローン』というシリーズをちゃんと継いでいる。決して忘れていない! という想いでしょう。
英語メモ
The Holiday Heist
本作の原題(サブタイトル部分)です。意味は「祝日強盗」。
DEAD LEG IS WATCHING YOU!
金庫の上に書かれた言葉。意味は「デッドレッグが見張ってる」。
WAR & PEACE
金庫に閉じ込められたアレクシスが見つけた本のタイトル。意味は「戦争と平和」。
レフ・トルストイが著した長編小説。
Well, you’re quite the pit bull, aren’t you?
吹替版では「そうか。大した肝っ玉母ちゃんじゃないか」。
字幕版では「なるほど、君は実に気が強いな」。
と表現されている言葉。
翻訳すると、「ええと、あなたはかなりのピットブルですね。」となるのですが、ピットブルとは「アメリカン・ピット・ブル・テリア」という種類に犬(闘犬)のことです。
かなり狂暴で、飼育禁止犬種にされている国もあるし、日本でも過去に事故(事件?)を起こしたことがある。
ここでは、上司に噛み付くキャサリンを「闘犬」に例えたのですね。
結び
次作『ホーム・スイート・ホーム・アローン』は、DVDになっていないみたいです。
「ディズニー+」に入れば観られるようですが……。
観るのは、しばらく先になりそうです(加入するか未定)。