作品情報:ホーム・アローン4
基本情報
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題名 | ホーム・アローン4 |
原題 | Home Alone 4 |
原作 | – |
監督 | ロッド・ダニエル |
脚本 | ジョン・ヒューズ デブラ・フランク スティーブ・ヘイズ |
製作 | ミッチ・エンゲル |
製作総指揮 | リサ・デンバーグ デヴィッド・マッデン |
音楽 | テディ・カステルッチ |
撮影 | ピーター・ベニソン |
編集 | マイケル・A・スティーブンソン |
配給会社 | 20世紀フォックステレビジョン |
製作会社 | 20世紀フォックステレビジョン |
製作国 | アメリカ合衆国 南アフリカ共和国 |
公開日 | 2005年10月28日 |
作品時間 | 84分 |
出演者 | マイク・ワインバーグ フレンチ・スチュワート エリック・アヴァリ バーバラ・バブコック ジェイソン・ベゲ クレア・キャリー ジョアンナ・ゴーイング ミッシ パイル ギデオン・ジェイコブス チェルシー・ルッソ リサ・キング ショーン・キャメロン・マイケル クレイグ・ゲルデンホイス アンドレ・ルースマン アントン・スムーツ サビーヌ・ミエール・フィッシャー ドニー・ワトラス |
あらすじ
『ホーム・アローン2』から約1年後のシカゴ――。
ケビンの両親は離婚調停中であり、ケビンは母・ケイトと一緒に暮らしていた。
父・ピーターはナタリーとの再婚前提に同棲している。
ケビンは兄弟げんかがキッカケで、ピーターとナタリーの家に行くことを決めた――。
感想と考察:ホーム・アローン4
感想
今作は、『ホーム・アローン』『ホーム・アローン2』の続編であり、『ホーム・アローン3』とは関係ありません。
そのため、今作の主人公はケビン・マカリスターなのです。
ですが、とてつもないコレジャナイ感。
まずは、これまではマコーレー・カルキンさんが演じたケビン・マカリスターを、マイク・ワインバーグさんが演じていること。
これだけに留まらず、母のケイトも全然違うし、バズの太々しさもない……。犯人のマーブに至っては「誰だ?」となるレベル。
キャスティング変更は仕方ないです。
なぜなら、前作の公開から10年経っているため仕方ないんだけど、もっと他にいただろ! と言わざるを得ない。これについては作品を観た方は同じように思う人が多いでしょう。
日本語吹替で観たのですが、声優陣が違うから声も違う。これがまた違和感に繋がる。
主人公のケビンが、『ハリー・ポッター』のロン・ウィーズリーの声。
そもそも論で、ロン・ウィーズリーの声が好きじゃないからかもしれないけれど、ますます増すコレジャナイ感――。
じゃあ字幕で観ろよ。と言われそうですが、字幕版は全体的に言葉遣いが荒いのでコメディを楽しみたいならオススメしません。
一方で、今作にのみ登場するキャラクター達のキャスティングは悪くない。
再婚相手のナタリーを演じるジョアンナ・ゴーイングさんは魅力的で性格の悪い女は見事。プレスコットを演じるエリック・アヴァリさんの怪演は素敵。
序盤に1発ド派手な演出があったけれど、カメラワークが微妙で「見たいものが見えない」ような作りになっているように感じる。
最初のプレスコットさんが寝ている点や、兄・姉のケビンを足で引っ掛ける点が伏線になっているのは優秀だと思ったけれど、それ以上に気になる点が多すぎた印象。
それに「トランジション」。これが一番問題!
表現が素人のホームビデオみたいなチープな感じでかなり気になる。
あとは登場人物が少ないからか、一人ひとりのセリフが多くて長い……。
だから、テンポが悪く。コメディでこれは致命的。
もしも、これがヒットしていたらテレビドラマ化していた可能性があったと思うと残念でならないです。
最終的にはお決まりの「家族愛って“こういうもの”」という表現で終わるんだけれど、ナタリーが報われないのが何とも……。
プレスコットさんが絶妙な立ち位置というのも好き。
それに、「実は○○がスパイ?」とか「ケビンとプレスコットの会話~ラストに繋がる」とか、前述の伏線も相まってストーリー自体は面白い!
でも、この面白いは『ホーム・アローン3』のような「声を出して笑える!」じゃない。
これまでのワーワー言うコメディじゃないから、『ホーム・アローン』の名前を使った中身は別物として観た方が良いかもね。
考察
時間軸とケビンの年齢の齟齬
『ホーム・アローン』ではケビンは8歳、『ホーム・アローン2』ではケビンは9歳。
そして、本作ではケビンは<9歳>と発言しています。
ん? となります。
設定ミス or キャスト変更に伴う意図的なズレ なのでしょうかね?
一応説明を付けるとしたら、ケビンの誕生日がクリスマス(12月25日付近)にあって作中時間で“約”1年後であるために、同じ9歳となるイメージですね。
(9歳0か月 と 9歳11か月の違いみたいな?)
次女・リニー、次男・ジェフはどこいった?
リニーは、「レザンコンペトン」と言い放ったケビンの姉。
ジェフは、「害虫」と罵ったケビンの兄。
この二人が消えている。
家がこれまでに比べて小さくなっているのは、別居のタイミングで引っ越したと考えると自然だけど、登場人物を居なかったことにするのは……。
おいおい! これは説明付かないんじゃないか!?
親戚のもとへ行ってる? 留学? の可能性もあるんだけれど作中で一切触れないし、「家族愛」を描くのに家族を除外する――というのは、レザンコンペトンとしか言えないわ。
でも、大して役に立たないガメツイだけの親戚連中が出てこないのは高評価よ!
英語メモ
NO ENTRY
プレスコットさんの部屋に書かれた文字。意味は「立ち入り禁止」。
※○○ Only、Keep Out、Do not enter とか「立ち入り禁止」を表す言葉が色々あってニュアンスが違うけれど、「入っちゃダメ!」とだけ理解していれば問題なさそうね。
結び
「ホーム・アローン」=「家で1人」にもかかわらず、本作ではケビンが家で一人になることが無い!
「ホーム・アローン」って名乗らなければ、先入観無く観れるのに……ね。