『ホーム・アローン』のレザンコンペトンの意味は“無能な人”

目次

作品情報:ホーム・アローン

基本情報

基本情報を表示する
題名ホーム・アローン
原題Home Alone
原作
監督クリス・コロンバス
脚本ジョン・ヒューズ
製作ジョン・ヒューズ
製作総指揮マーク・レヴィンソン
スコット・ローゼンフェルト
ターキン・ゴッチ
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ジュリオ・マカット
編集ラジャ・ゴズネル
配給会社20世紀フォックス
製作会社20世紀フォックス
製作国アメリカ合衆国
公開日1991年06月22日
作品時間103分
出演者マコーレー・カルキン
ジョー・ペシ
ダニエル・スターン
ジョン・ハード
ロバーツ・ブロッサム
キャサリン・オハラ
アンジェラ・ゲーザルズ
デビン・ラットレイ
ジェリー・バンマン
ヒラリー・ウルフ
ジョン・キャンディ
ラリー・ハンキン
マイケル・C・マロンナ
クリスティン・ミンター
ダイアナ・レイン
ジェディディア・コーエン
キエラン・カルキン
センタ・モーゼス
アンナ・スロッキー
テリー・スネル
ジェフリー・ワイズマン
バージニア・スミス
マット・ドハティ
ラルフ・フーディ
マイケル・グイド
レイ・トーラー
ビリー・バード
ビル・アーウィン
ジェリー・ベッカー
ビクター・コール
ポーシャ・ラドクリフ
ブリタニー・ラドクリフ
クラーク・デヴリュー
D. ダニー・ウォーホル
リン・マンスバッハ
ピーター・シラグーザ
アラン・ワイルダー
ホープ・デイビス
ダイアン・B・ショウ
トレイシー・J・コナー
ジェームズ・ライアン
ケン・ハドソン・キャンベル
サンドラ・マカット
マーク・ベルツマン
アン・ホイットニー
リチャード・J・ファーファー
ジム・オルトリーブ
ケイト・ジョンソン
マイケル・ハンセン
ピーター・パンタレオ
ジャン・クロード・スキオレ
モニカ・デヴリュー
エドワード・ブルザン
フランク・チェルヌゲル
ジョン・ハーディ
エディ・コロサ
ロバート・オクルゼシク
レオ・ペリオン
ヴィンス・ワイドスリス
ポーラ・ニューサム
ライオネル・バリモア
アイリーン・コロンバス
クイン・カルキン
ラジャ・ゴスネル
デイル・ホーズ
ジェームズ・ハフマン
アール・ハント
ラリー・ナジメック
ポール・ルフィーノ
ユーリ・ルトマン
ルチアーノ・セイバー
ブライアン・ストーバー
リンダ・ワイリー

あらすじ

シカゴに住むマカリスター一家。
クリスマス休暇を利用して、フランス・パリへの旅行を計画していた。
出立当日の朝、トラブルにより主人公・ケビン(8歳)のみが家に取り残されてしまった。

「家に一人でいる」ケビン宅に、強盗2人が侵入を計画していて……。

感想と考察:ホーム・アローン

感想

頭空っぽにして、笑える映画が見たい!
クリスマスシーズンなら、まず名前が挙がるのは『ホーム・アローン』ですね。『ホーム・アローン』は30年以上経った今でも愛され続ける定番中の定番。
作外の話をすると色々とあるわけですが、その話は止めておきましょう。

本作の主人公・ケビンは小学2年生(8歳)です! にしては幼すぎる気がするのよ……。
小学2年生って、そんなもんなのかな~。自分自身の記憶が無いから、そんなもんなのかもしれないなぁ。「家で一人留守番する」の規模感が違いすぎて、日本とじゃ比較にならんよね。
家の大きさもそうだけど、犯罪数とかも含めるとね。<いかに危険か?>の度合いがピンとこないの――。

終盤の「ドタバタコメディ」に注目すれば良作。
一方で、凄い真面目に受け取ると「いじめを受けるケビン」「万引きするケビン」「ヒステリックを起こす母親」「がめつい伯父」なんというか無茶苦茶ですわ。

でもね、隣のマーリーじいさんがしっかり効いてるし、ストーリー自体はとっても綺麗。
ケビンと家族が一緒のシーンは最初と最後だけ。回想シーンなども無かったはず(見落としているかも)。
場面転換と音楽で巧みに魅せていることで、ファミリーコメディとして成立している本作の凄さよ。親の目線と子の目線を「それぞれ別シーン」で描くことによって、大人でも子供でもしっかり楽しめる作品になっているのよね。
親のシーンでは、憶測・推測からどんどん不安に駆られていくのですが、子(ケビン)のシーンでは、逆に子供ながらの先入観というか視野の狭さが表現されているのが特徴的ですね。

壁の色が白色と緑色、カーペットやベッドは赤色。植木も緑色と赤色のもので揃えられた屋内は、まさに「クリスマスのために誂えられた家」という印象。(毎回、アメリカ映画では家に驚かされる……。屋根裏部屋の規模よ!)

本作の一番驚いたのは、ピザ1枚12ドル!
あの大きさのピザが? 12ドル? ぬぉー!
(ペプシコーラを飲んでいるのはまだよいとして、牛乳を飲むのは一般的なのかな?)

考察とか意識しなくてもさ、「電話線が故障していてマカリスター家の電話は利用できない。」という前提があったのに、「ピザ屋のデリバリーは出来るし、警察への電話も出来るの?」とかさ「Mの文字が手に付くけど、角度そうじゃないよね?」などなど、思う所は色々あるの。
でも、コメディ映画だから気にしない! と割り切れる楽しさよ。

中盤は家族の大切さを、「家族と触れ合うシーン」ではなく、孤独なケビンを通して表現する美しさ。
「無くしてから気づくものってあるよね?」と言わんばかり。ケビンとマーリーじいさんのやり取りに“全て”が詰まっているんだと思う。

そして終盤は、ドタバタ・てんやわんや。
強盗2人のキャラクターとリアクションが良い味を出しています!
ニワトリの仮装がいいよね!
物理ダメージはあまり無いけど、滑稽さが光った一撃です。
最後には美しく、そしてコメディとしてオチを付けてエンディングを迎える……。めでたし。めでたし。

他作品の話をちょっと

「クリスマスがテーマで笑える映画が観たい」と言われると、『エアポート・アドベンチャー クリスマス大作戦』がイチオシ!
VODサービスだと字幕版しかないのかな? (テレビ放映されたこともあって、その時は吹替えでした。)

この作品に出演されているクイン・シェパードさんが可愛いのよ。
吹替え版では、高垣彩陽さんが演じているから魅力度上がりまくり!

吹替えで印象変わることって往々にしてあるからね。
『天使にラブ・ソングを…』のウェンディ・マッケナさん演じるメアリー・ロバートの声が「矢島晶子さん」か「石川悦子さん」かは重大問題なのですよ!
DVD版の石川悦子さんの場合、メアリー・ロバートは芯の強い女性という印象があるのに対して、TV放映版の矢島晶子さんの場合、か弱くて華奢なイメージが全面に押し出されている印象になります。

どちらもそれぞれ良い部分があるため、2度楽しめる!

考察→代わりに情報まとめ

今回はコメディ映画で考察とかしていないので、公式が公開している情報をメモしておきます。

作中の「大慌て」のシーンで流れる曲

Sonyさんが公式でYouTubeに公開しているようです! ありがとう!
これを聴けば、仕事忙しい時でも楽しくなりそうですね。(トラブルを引き連れてきそう……。)

英語メモ

CRISIS CENTER

アメリカの警察に電話した時に表示された文字。意味は危機管理センター。

les incompetents (レザンコンペトン)

ケビンの姉・リニーがケビンを罵倒した時の言葉。フランス語で意味は「無能な人」。

結び

普段は映画を考察するために、頭ぐるぐる使って大変なのです。
場合によっては、吹替版見て、字幕版見て、英語字幕で英語の綴りを確認してさ……。

だから、たまには考察しなくて良い(と割り切れる)コメディ映画が観たいの!

目次