作品情報:ナポレオンの村
基本情報
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題名 | ナポレオンの村 |
原題 | ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? |
原作 | 高野誠鮮 |
プロデューサー | 高橋正尚 |
脚本 | 仁志光佑 |
演出 | 岡本伸吾 平野俊一 塚原あゆ子 |
製作 | 株式会社TBSテレビ |
音楽 | 横山克 |
主題歌 | 平井堅/君の鼓動は君にしか鳴らせない |
製作会社 | 株式会社TBSテレビ |
製作国 | 日本 |
公開年 | 2015年 |
話数 | 全7話 |
出演者 | 唐沢寿明 麻生久美子 山本耕史 ムロツヨシ イッセー尾形 沢村一樹 岩松了 浜野謙太 水谷果穂 千賀由紀子 橋本マナミ 星田英利 永瀬匡 吉田祐希 梶原拓人 浦島こうじ 五月晴子 茅島成美 谷隼人 山下健二郎(三代目J Soul Brothers) 大谷直子 松尾諭 五明祐子 鎌田英怜奈 山口まゆ 菅野美穂 林泰文 岩本俐緒 梅沢富美男 ホラン千秋 青山倫子 寒川綾奈 小池由 一双麻希 高嶋香帆 指出瑞貴 筧利夫 高村佳偉人 毒蝮三太夫 大和田獏 矢柴俊博 西村雅彦 |
あらすじ
限界集落である「東京都星河市神楽村」の立て直しのために星河市役所に赴任した主人公・浅井栄治。
消滅寸前の限界集落を立て直すために数々の改革を打ち立てる浅井。
神楽村を立て直すことができるのか――。
感想:ナポレオンの村
感想
限界集落を立て直すという点から、どうしても『プラチナタウン』と比べてしまう本作。
「どちらが好きか?」と問われれば、断然こちらの作品が好き!
『プラチナタウン』はフィクション作品でしたが、本作はノンフィクションの話が原案となっています。実際にローマ法王にお米を献上したらしく驚きが隠せません。
たった1人のスーパー公務員が起点となって、周りを巻き込んでいく本作。
「頭を下げる」「頼み込む」という感じじゃなくて、「一緒にやりましょう!」と巻き込んでいくグイグイ感がすごいのよね。そして、たった1人に巻き込まれた結果が、ローマ法王にお米を献上して、さらにはドラマが作られ更なる村の知名度向上につなげたのは圧巻です!
(お米を献上するというのがメインストーリーじゃなくて、全7話の内の1話分ってのがビックリなのよ。)
1話1話の密度がかなり濃い。
あれ? これ2時間の単発ドラマかな? と思うくらいに1話がしっかり作られていて濃い。
笑いあり、涙ありのヒューマンドラマになっているため、「お金がない」などのシーンもシリアスさが少なめの演出になっているのが嬉しいポイントです。
廃村集落を救うを救うという一貫したストーリーですが、第1話~第5話までが「村としての魅力を上げる」という話ですが、第6話からガラッと話が変わります。これがまた面白い!
福本市長は人格者だったんだよね。
国会議員という「上」のシガラミに雁字搦めになってしまったんだよね。第6話の終盤がホントに素敵すぎる。課長が涙するシーンでもらい泣きしてしまった……。第6話冒頭のセリフが、綺麗な伏線になっているのよ。
駅前で野菜を売る光景は、東京の西の方で見たことがあるよ!
「いいなぁ~。買いたいなぁ~。」と思っても、「これから混雑する電車に乗って帰るには荷物になるなぁ。」って敬遠してたなのよねぇ……。
最終回である第7話では、「限界集落を復興」というものの“在り方”を問われるというな話になっていますね。そして、ナポレオンだからこその<侵略>という事もチラつかせています。
唐沢寿明さん演じる主人公・浅井の“良い奴”感に対して、沢村一樹さん演じる星河市市長・福本の悪役っぷりが光っています。自分より優秀で信頼を勝ち得た浅井に対して、嫉妬の心もあったんじゃないかなぁ……。それでも、なお責任を取ると言い切る福本市長が本作で一番好き!
そして、麻生久美子さん演じる市役所職員・岬さん。職場と自宅の2方面が描かれるという特別扱いっぷり。ギャップ萌えというやつですね!
エンディングには、平井堅さんの曲が採用されています。ホント、泣かせに来るよねぇ。
一人ひとりが自分に出来ることをすれば世界が変わる。
ノンフィクション=実話が原案ということもあり、素敵なドラマでした。
ナポレオンの名言集
本作で取り上げられる名言は、革命家でありフランス初代皇帝でもあるナポレオン・ボナパルトの言葉もあれば、哲学者でありアメリカ作家でもあるナポレオン・ヒルの言葉もあります。
「あれ? ナポレオン・ボナパルトってこんなこと言ってたっけ?」と思って少し調べて、ナポレオン・ヒルの名言が含まれる事に気づいたのですが、もしかしたら、私が気付いていないだけで「他のナポレオン」の言葉も含まれているかもしれません。
こういう言葉が、時代を超えて<世の中を変える原動力>になるってのは感慨深いものです――。
No. | 放送回 | 言葉 |
---|---|---|
1 | 第1回 | 愚かな者は過去を、かしこき者は今を、そして狂った者は未来を語る。 |
2 | 第1回 | 過ぎたことで心を煩わせるな。 |
3 | 第1回 | 私は決して障害に屈しはしない、 いかなる障害も私の中に強い決意を生み出すまでだ。 |
4 | 第1回 | どんなに大きな仕事でも、それが成功するかどうかは間一髪の差である。 |
5 | 第2回 | 勇気は愛のようなものである。育てるには希望が必要だ。 |
6 | 第2回 | 苦しみに耐えることは、死ぬよりも勇気がいる。 |
7 | 第2回 | 真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者のことである。 |
8 | 第3回 | 逆境には、必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されている。 |
9 | 第3回 | 優れた能力も機会を捉えられなければ役には立たない。 |
10 | 第3回 | チャンスをもたらしてくれるのは冒険である。 |
11 | 第3回 | あなた自身が信じていないことは口で言っても、書いても、またどのように行動してみても他人を動かすことはできない。 |
12 | 第3回 | 最も大きな危険は勝利の瞬間にある。 |
13 | 第3回 | 自分の能力に限界を決めるのは、他ならぬ自分自身の思い込みだ。 |
14 | 第4回 | じっくり考えろ。 しかし、行動する時が来たなら考えるのをやめて進め。 |
15 | 第4回 | 不可能という文字は愚か者の辞書にのみしか存在しない。 |
16 | 第4回 | リーダーとは希望を配る人のことだ。 |
17 | 第5回 | この世において成功したければ、他人よりそんなに賢い必要はない。ただ大抵の人より一日早ければ良い。 |
18 | 第5回 | 人はその制服どおりの人間になる。 |
19 | 第5回 | あなたの能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込みだ。 |
20 | 第5回 | 弱き人こそ薄情である。本当の優しさは強き人にしか期待できない。 |
21 | 第6回 | 逆境には、必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されている。(本作2度目) |
22 | 第6回 | 約束を守る最上の方法は、約束をしないことだ。 |
23 | 第6回 | 敵が間違いを犯しているときは、邪魔をするな。 |
24 | 第6回 | 偉大な人間は人が褒めようが批判しようが動じない。いつも自分の良心の声を聞いている。 |
25 | 第6回 | 戦いにおいては、勢いが全てだ。 |
26 | 第6回 | 何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない。 |
27 | 第6回 | 兵法に複雑な策略などはいらない。最も単純なものが最良なのだ。偉大な将軍達が間違いを犯してしまうのは、難しい戦略を立て、賢く振る舞おうとするからだ。 |
28 | 第7回 | 戦いにおいては、勢いが全てだ。(本作2度目) |
29 | 第7回 | 決して落胆しないこと。 それが将軍としての第一の素質である。 |
30 | 第7回 | お前がいつか出会う災いは、お前がおろそかにした時間の報いだ。 |
31 | 第7回 | 私は決して障害に屈しはしない、 いかなる障害も私の中に強い決意を生み出すまでだ。(本作2度目) |
32 | 第7回 | 何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない。(本作2度目) |
33 | 第7回 | 人生の歩みは、自分自身の心から始まり、自分自身の心で終わるのだ。 |
結び
ドラマが濃厚すぎる。
良くも悪くも、お腹いっぱいな感じです。
次は軽い気持ちで見られるコメディ調のドラマを観ようかな。