作品情報:ハケン占い師アタル
基本情報
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題名 | ハケン占い師アタル |
原題 | – |
原作 | – |
プロデューサー | 黒田徹也(テレビ朝日) (ゼネラルプロデューサー) 山田兼司(テレビ朝日) 山川秀樹(テレビ朝日) 太田雅晴(5年D組) 田上リサ(5年D組) |
脚本 | 遊川和彦 |
演出 | 遊川和彦 日暮謙(5年D組) 伊藤彰記(5年D組) |
製作 | テレビ朝日 5年D組 |
音楽 | 平井真美子 |
主題歌 | JUJU/ミライ |
製作会社 | テレビ朝日 |
製作国 | 日本 |
公開年 | 2019年 |
話数 | 全9話 |
出演者 | 杉咲花 野澤しおり 小澤征悦 浅川大治 志田未来 溝口咲來 間宮祥太朗 石田星空 志尊淳 冨田佳輔 野波麻帆 柿澤ゆりあ 板谷由夏 遠藤璃菜 及川光博 楽駆 吉田ウーロン太 柳谷ユカ 歌川椎子 上谷健一 佐野元哉 武本健嗣 沢木楓 中村英香 若村麻由美 牧野羽咲 西沢仁太 村上麗奈 富岡英里子 田本清嵐 金本美紀 増田雄二 なりみ 伊藤翠 石田凛音 梶原翔 井手尾敦 嶋田真紀 ばんこく 松本安奈 有島怜音 淡路弦之介 江良源之丞 河野陽琉 栗原宗佑 近藤麻衣愛 柴田祐真 田中花凛 本田悠稀 湯江タケユキ 中野剛 志村彩佳 山﨑千惠子 渡辺慎一郎 古谷朋弘 濱嵜凌 宮下かな子 藤田悠矢 大原あかり 藤野真梨亜 日沼さくら 寺田みなみ 桜田ひより 中村英香 池田良 小林茉里菜 足立麻由美 藤原智之 神田麻衣 金森規郎 谷川昭一朗 小平大智 高井純子 小日向えり 五十嵐健人 川上友里 小柳まいか 羽田真 小金井宣夫 勝倉けい子 紺野萌花 高松克弥 佐々木征史 柾賢志 潟山セイキ 田中奏生 須田琥珀 秋山芽依 里佳津乃 松井ショウキ 佐藤貢三 吉村涼 尾形璃子 神岡実希 八代みなせ 伊藤浩志 村本明久 佐藤葵 西村佳祐 小川真央 池澤香帆 山下穂乃花 和根﨑颯美 飯田菜々 夕帆 月那春陽 岩崎泰次郎 川末敦 八神ねがお 小出真也 小室秀一 山根太地 加藤千尚 津村知与支 菱沼つる子 原岡見伍 光宣 植原星空 志賀龍美 伊藤圭太 松井正樹 小池剛太郎 奥原さやか 甲斐柊羽 坂上梨々愛 小泉彩 北原十希明 水野哲志 早坂颯樹 吉田苺乃 新野杏樹 武内晃聖 木内心結 高橋曽良 岡希美枝 山城秀之 斎藤静香 太一 根太一 當麻真歩 山本文香 坂本悠真 向井康人 酒井靖史 酒井晴人 想乃 佐久間釆那 奥田由香 菊地瑞季 金田なお 伊藤美緒 兒丸祐依 糸賀麻咲子 花岡芙喜子 松本祥佳 石井菜央 大江愛佳 岡田龍樹 梶浦禅 佐野愛実佳 更科ユウサ 丹春乃 升水柚希 森田拳 森わかな 山形優奈 吉村龍希 |
あらすじ
イベント会社「シンシアイベンツ」に派遣社員として入った主人公・的場中(マトバ アタル)。
社会人経験が皆無だったアタルが配属されたのは問題の多い部署だった。
仕事上のトラブルに加え、社員はそれぞれ個人的な悩みを抱えていた。
アタルが幼少期に占いをしていた事を知った神田は、占いをお願いするも……。
感想:ハケン占い師アタル
感想
1話で1人を占う構成で分かりやすい。
連続ドラマですが、1話ごとに区切りがつくのがありがたい。
お仕事ものとして、学ぶべきこともいっぱいあると思う。
ただ感じるのが、これだけ大きい会社なのに「営業部」と「企画部」分かれていないの? と思うくらい、部長が仕事を持ってくる……。
掃除のおばちゃん、警備員さん、居酒屋の店員さんに食堂のおばちゃん。
そういうサブキャラクターたちにもフォーカスをあてた第8話が素晴らしい。あまり無いよね、こういう風にフォーカスをあてる作品ってさ。
一般的な企業の会社員にとって「自分にしかできないこと」は、なかなか無いと思うの。
それって属人化している証拠で、組織として不適切だからね……。
ただ、本作のようなクリエイティブな職種ならば、代わりにならない存在ってあるんでしょうね。
俳優さんしかり、監督さんしかり、そういう“人”で作品を観ることもあるからな~。
最終話に向けた流れは綺麗だったし、それだけじゃなくて顧客(クライアント)が無茶を言うというのも良かった。ただの綺麗事だけを寄せ集めただけじゃない感じがね。
仕事に関係なくても、その人の持つ「能力(占い)」を仕事に活かすことが出来る。仕事に繋げることが出来るというオチも大好き。
素敵なエンディング曲に合わせて、“要らなくなったもの”を捨てる演出が素敵。
仕事だけでなく、プライベートも含めて、“いつもと違う見方”を持つことで、物事が良い方向に運ぶかもしれない。 と思える良い作品でした。
各キャラクターの印象
志田未来さん演じる正社員・神田さん
入社3年目の社員。
文句も言わないけれど、自分の意見も言わないから「利」にも「害」にもならないタイプ。自発的に動かない無能な怠け者タイプ。自分に自信を持つことで、会社を支える人物になるって感じかな。
間宮祥太朗さん演じる正社員・目黒さん
入社3年目の社員。
「コネ入社で期待されない→仕事を任されない→仕事が覚えられない→更に期待されない。」という悪循環に陥って無能になっている働き者。
コミュニケーション能力が高いけれど、中身が空っぽ。
仕事をちゃんと教えれば、今後の成長に期待できるしまだ救いようがある。
志尊淳さん演じる正社員・品川さん
入社1年目の社員。
仕事もろくにできないのに、文句だけ言う本チームで一番ダメな人間。独自性が重要なのにコピペで資料作る救いようのなさ。
顧客に感謝されただけで退職を取り消すという……結局のところ、自分の軸がずっとブレていて救いようがない。
上野さんは性格きついけど、仕事できる人の下で働いて吸収していけば成長できるって気づけないんかね~。
でも、ストーリーが進むにつれて意識が変わっていくのが好ポイント!
小澤征悦さん演じる正社員・上野さん
入社10年以上のベテラン社員で課長と同期入社。
過去に賞を取ったほどに仕事ができるけれど、性格がキツイ人。
有能な働き者なのに、歳を取って自身が持てなくなってきている……。個人的に一番好きなキャラクター。
品川さんには、仕事中にプライベートでスマホ触るな! と説教しつつ、自分は同僚と一緒にプライベートなやり取りをするというダブルスタンダードかよっ!
野波麻帆さん演じる正社員・田端さん
定時で仕事を終わらせる優秀な中堅社員。
口癖の「余計な仕事が増えなければ」は理解できる。でも、「それ、私ですか?」は理解に苦しむ。
「あなたに頼んでる」ことに対しての回答内容として「それ、私ですか?」は適切ではないでしょ。(日本語の受け答えが成立していないでしょ?)
大崎さんの性格にイラつくって言いつつ、大崎さんの性格を踏まえて「それ、私ですか?」って回答してるあたり、一番救えない。
プライベートのイライラを持ち込んでる割に、神田さんの妊娠に対してあーだこーだ言うし……。
上野さんが「不器用だけど他者を想って怒る」点に対して、田端さんは「自分のイライラを放出するだけのヒステリック」。
個人的に一番嫌いなキャラクターだけど、ストーリーが進むにつれて良い印象に変わりますね。
板谷由夏さん演じる課長・大崎さん
本チームの課長。
能力はあるけれど、自発的に動けない有能な怠け者?
課長になったのは、これまで“ただのイエスマンで女性だから”という成り立ちからして悲惨。
プライベートのトラブルを職場に持ち込まないのは良いんだけど、なんか報われない感じが悲しい……。ストレスが過剰にかかっていて薬を飲んでいるし、自殺を考えて占い師に相談するって、本作で一番追い詰められている人物。
及川光博さん演じる部長・代々木さん
本チームを束ねる部の部長。
上層部が現場を振りまわすというのは、どこの職場もあるある。
本作の最初から尽くしてきたのに専任部長という不思議役職になってしまった悲しさ。仕事ができるわけでは無いが、上層部の情報を押さえた立ち回りなど方向性の違う優秀さが光る人。
代々木部長がメインとなる「第7話」が、本作で一番心に響く良いストーリー!
杉咲花さん演じる主人公・的場中(アタル)
本作の主人公。
特殊な能力を持っており、相手の過去を追体験できる。
社会人経験がない中では、タイピングできてるし言われたことはしっかり出来ていて優秀。会社における「自分にしかできないこと」を見つけるなんて、一般社員でも難しいことに臨む姿も素敵。
でも、この子はちょっと変わってるよね?
若村麻由美さん演じる母・的場キズナ
占い師であり、主人公・的場中(アタル)の母。
アタルとは違い、特別な能力を持たない占い師であるが、「宗教団体の教祖では無いか?」と思うような演出になっており、アタルの発言から“金の亡者”になっている。
心を入れ替えるから良しとしたいんだけど、そうそう人間の本質って変わらんぜ? と思う。
結び
私は「占い」好きじゃないんですよね。
なぜなら、「占い師」はその発言に責任を持たないから。
無料の占いは良いんだけど、有料の占いは……ね?
「責任が伴わない仕事」というのが、どうも納得がいかないの。
(思う所は色々あって、このまま書いていくと汚い言葉を並べそうなので止めておきます……。)
それなら心理士のカウンセリングを受ける方が良いと思うのよね。
その辺は、人それぞれってことで――。