『死亡フラグが立ちました!』コメディドラマとして面白い!

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作品情報:死亡フラグが立ちました!

基本情報

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題名死亡フラグが立ちました!
原題死亡フラグが立ちました!
原作七尾与史
プロデューサー浅原和博
池田篤史
林絵理
岩本勤
監督吉原通克
脚本金沢達也
企画宮本敬
小寺健太
柳原祥広
製作堤天心
岡田美穂
音楽PAKshin
主題歌ナナヲアカリ/イエスマンイズデッド』
製作会社U-NEXT
カンテレ
コクーン(制作協力)
製作国日本
公開年2019年
話数全8話
出演者小関裕太
塚地武雅
笠原秀幸
明星真由美
林田岬優
高崎翔太
三村朱里
ふせえり
AnnA
橘レイア
川村紗也
松岡里英
水野瑛
寺田御子
佐藤二朗
寺脇康文

あらすじ

都市伝説を扱うフリーライター・陣内は、雑誌の廃刊を防ぐために「死神」の正体を突き止めることに。

自分一人では難しいと判断した陣内は、東大卒の天才であり投資家でもある1個上の先輩・本宮に助けを求めるのだった……。

感想:死亡フラグが立ちました!

感想

連続殺人鬼カエル男』と同じ『このミステリーがすごい!』大賞に応募された作品で、第8回の「隠し玉賞」を獲得した作品。

前回観た『連続殺人鬼カエル男』と打って変わってのコメディミステリー。

俳優でありお笑い芸人の塚地武雅さん(ドランクドラゴン)がキャスティングされており、「あっ! 塚地さんが犯人だろ!」という、あてずっぽうも甚だしい先入観を踏まえて視聴をしました!

本作にはメタ発言や、アドリブを思わせるような演出が多数あります。
それらが良い方向に作用しているのが素晴らしかった。

メタ発言はどの作品体系においても諸刃の剣。
一気に興醒めする可能性もあるのですが、本作は最終話を除いてコメディ中心で展開するため、すんなり受け入れることが出来ましたね。

作中の緊迫した状況下で長尺の漫才を始めるのも、本来なら違和感が凄いはずなのに、これまでに作られたコメディの空気感のおかげなのか、作品にマッチしていて面白かった。

最終回で、橋元が再登場したのが嬉しすぎる!
笠原秀幸さんが演じる橋元。
<キャラクターが無い>と自虐するこのキャラクターですが、ドラマにおいてその存在感の強さたるや!!!

ベテラン俳優の寺脇康文さんよりも、お笑い芸人の塚地武雅さんよりも、主人公を演じた小関裕太さんよりも、強い輝きを放っていましたよ!

最終話は、これまでのコメディ要素が減り、一気にシリアス展開。
名前は知っていたけど、「いや、あんた誰だよ!」となるのよね。

それにアッサリ流しているけど、幼少期からのシリアルキラーっていう点も、まともに扱うと重すぎるテーマ。
それをここまで軽快に演出されているのは素敵すぎる!

ただ、本作に謎解きを含めた「ミステリーとしての面白さ」は期待できないかな。
それを期待するなら、他作品をオススメしたい。
一方で、ミステリーを備えた「コメディとしての面白さ」はかなり高い。

普段、ミステリーなんて見ないという人に、「コメディドラマ」としてオススメしたい作品です!

結び

私は「バカミス(バカバカしいミステリー)」って言葉が好きじゃないんだよね。

作風としてじゃなくて、その言葉がね。
面白い作品を取り上げて、解釈は違うにしても「バカ」という表現は適切だとは思わないんですよ。

世間一般的に「バカミス」なんて表現を使っている作品がありますが、私のブログでは使うつもりはない言葉です。

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