作品情報:ジオストーム
基本情報
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題名 | ジオストーム |
原題 | GEOSTORM |
原作 | – |
監督 | ディーン・デヴリン |
脚本 | ディーン・デブリン ポール・ギヨ |
製作 | デヴィッド・エリソン ディーン・デヴリン ダナ・ゴールドバーグ |
音楽 | ローン・バルフ |
撮影 | ロベルト・シェイファー |
編集 | ロン・ローゼン クリス・レベンゾン ジョン・ルフーア |
配給会社 | ワーナー・ブラザース |
製作会社 | スカイダンス・メディア エレクトリック・エンターテインメント ラットパック・エンターテインメント |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 2018年01月18日 |
作品時間 | 109分 |
出演者 | ジェラルド・バトラー ジム・スタージェス アビー・コーニッシュ アレクサンドラ・マリア・ララ ダニエル・ウー エウジェニオ・デルベス アムル・ウェイクド アデペロ・オデュエ アンディ・ガルシア エド・ハリス ロバート・シーハン リチャード・シフ メア・ウィニンガム ザジー・ビーツ タリサ・エリアナ・ベイトマン ダニエラ・ガルシア リッチー・モンゴメリー デビッド・S・リー ビリー・スローター グレゴリー・アラン・ウィリアムズ リチャード・リーガン・ポール デビッド・ジェンセン デレク・ロバーツ ネイサン・ムーア ブレイク・バート ジャド・ローマンド コリー・メンデル・パーカー キャサリン・アシュトン アーノルド・チュン ランドール・ニューサム ショーン・ポール・ブラウド エイダン・シン ダグラス・M・グリフィン エリック・ウクレヤ ジョー・ドラゴ アッシャー・マクレアリー エフゲニー・クルトフ アナスタシヤ・ルル アダム・スティーブンソン カルロス・アントニオ ジュリア・デントン アンジェラ・アバディ チャールズ・アダムス ナイム・アルヘリミ アンドレ・アレマンド アンドレア・ヴィットリア・アルバラード カーク・H・アンダーセン マイケル・D・アングリン ロベール・アルセノー ジョン・L・アルミホ シャーリーン・バー レベッカ・バラス ナジーマ・バルテック セス・バルセレミー トニー・ビアード ティム・ベル パトリック・コンスタンティン・ベルタニョーリ・ジュニア アレクサンダー・ビレーン レナルド・ブレイディ パティ・ブリンドリー ジョディ・リン・ブロックトン ライアン・ブルサード アン・ニコルズ・ブラウン トーマス・バーク パトリス・キャンベル ライアン・カルロス・カストロ ジョン・シーラック デビッド・マイケル・セファル ロン・センタニ トレバー・チャップマン スコット・ショービン トム・チョイ ジェイ・コンリン カイル・クロスビー キム・カルペッパー スティーブン・J・ダニエルズ ミシェル・デヴィート ハンナ・デヴリン マイケル・K・ダグラス メグ・ダドリー クリストファー・イーディ シャロン・ファーマー ウォーレン・ファスト ロドニー・フェスター オズバルド・フェルナンデス ダグ・ギャグノン ジョン・ガルシア ジェシカ・フィエスタ・ジョージ スペンサー・ジェラルド ターシーン・ガウリ ジェイミー・グリドン スティーブン・グロスマン ライル・R・ギドロズ クリストファー・グラス スコット・グリノ クリストファー・ブル・ガンター サダリアス・ハレル ボブ・ハートナック エルトン・ハーツラー ブアレム・ハセイン ランディ・ヘイヴンズ ホリー・ヒーバート マーティン・ロス・ヘンネ ジョン・ヘンリー ロッド・ハーマンセン クリストファー・ヘスキー ハンナ・ホープ・ホルト ロニー・フックス アリソン・リー・ジョーダン トラン・ジョシュア ジョナサン・D・カーピック ムシン・カーン スティーブ・キッシュ ジョン・C・クライン ケン・ナイト ドナルド・M・クラウス ケイト・クエン インダー・クマール ロンダ・ライザー シンシア・ルブラン エルトン・ルブラン エドガー・リザ ジャクリーン・ロペス アリ・マフムード トレーシー・B・マン スターレット・ミアリアニー アーロン・ミッチェル ジーナ・モンタナ マイク・R・モロー アレクシス・モレアーレ デュアン・モーズリー トゥアン・グエン テド・ノヴェンバー リアン・パティソン ロバート・ペケル シャルル・ピトレ ドリュー・パウエル ハンナ・ジャコール・パウエル=ヨスト リサ・ラジアーノ レイ・レイノー ルイーザ・リオフリオ ジェフリー・ライデン モネ・ジャンヌ・ロバーソン コリーナ・ローシェア ウィリアム・シャフ ディラン・センター トゥモロー・シア カール・シングルトン アン・スピード スー・リン アダム・スロニー ミシェル・タボラ ジェレミー・レイ・テイラー ジョン・ティール・ジュニア アッシュ・タプリヤル ネイサン・アラン・トーマス ジョシュア・トラン ディクラン・トゥレイン リカルド・バルガス アルフォンゾ・ウォーカー ボブ・ウォーカー アーサー R.H. ワセム シニア ブライアン・レス・ワインバーガー カイル・ジューン・ウィリアムズ ベンジャミン・ウッド マイケル・ウォズニアック ジェシー・ヤーボロー |
あらすじ
2019年に多発した自然災害をキッカケに、災害を抑制するための気象コントロールシステム【ダッチボーイ】が開発された。
これにより異常気象は防がれるようになった。
しかし、2022年。
アフガニスタンのある村が丸ごと凍り、村人が全員凍死する事態が発生。
一体、地球に何が起きているのか――。
感想と考察:ジオストーム
感想
タイトルとU-NEXTの説明文を読んで、これ観よう! と決めたわけですが、「あちゃ~」という感じ。
久々に、「ハズレ」を引いた感覚ですね。
しかし、ハズレを引いた時こそ楽しむのがブロガー!
それでは早速、感想を書いていきます。
本記事のタイトルにも書いたとおり、吹替がひどい。
主要3名のキャストが、俳優にお笑い芸人ですからそりゃそうでしょうよ――以外に感想が無いよね。
だから、これ以上の深堀はしません。
だって、この映画を吹替で観た人の多くは同じ感想を抱くでしょうから。。。
田中敦子さんや菅生隆之さんのような素敵な声優さんも出演しているので、吹替で観る人はそこに注目して観ましょう!
それでは別の観点でまとめていきます。
吹替部分を抜きにした部分はどうだ? ってところに目を向けると、映像はとにかく凄い。
火柱の上がる香港、宇宙での爆破シーンなど映像は綺麗。
お気に入りはラストの方にある「雷が降り注ぐシーン」です。
そもそも、雷や電気が好きだから贔屓しているかもですが、とっても素敵です。
一方でストーリーは褒められない。
なんだこれ。中身からっぽじゃねーか! が最初の感想。
いや、ストーリー自体はあるんだけど「どこの目線でストーリーを観ればいいの?」となるんです。
「世界を救いましょう!」なら、視点は主人公にもっとあてて欲しい。
「家族愛」「兄弟愛」なら、「世界各地・宇宙の災害シーンはもっと少なくていい」から、登場人物をもっと描写して欲しい。
「誰が犯人だ!」なら、もっともっとストーリーとキャラクターの行動原理を描写して欲しい。
なんで、「誰も信用できないこのタイミングでこいつに相談するの?」とかさ、敵にしても「なんで生体認証であるという真実を伝えるの?」みたいな違和感がチョクチョク出てくるのよね。
主人公にしてもさ、ダンカンを躊躇なく殺す選択をしているのも怖いよ。(犯罪者なら殺していいの?)
「ダッチボーイ」の開発について一切描かれていない。
描かれたとしても、気象を制御して災害を回避するって具体的に何? ってなるから、その設定から詰むのは難しいか。。。
SFは設定が大事なのに、そこが曖昧だから説得力に欠けるのよね。
気象制御して津波が起こったり、香港に火柱上げるって、この世界線の技術力はどうなってんのよ?
作品タイトルの「ジオストーム」って、2019年に発生した世界各地の自然災害じゃないの。
本作の中で黒幕が引き起こそうとしているのるのが「ジオストーム」なの。
「ん? 災害は怖いぞ映画じゃなくて、科学力の凄さと実は怖いのは人間パターンの映画かよ」とガッカリ。
そりゃ気象コントロールで「災害を抑制/相殺する力」があるからダッチボーイにも災害をおこすくらいの事は出来るだろうけど、そこをストーリーの着地点に選ぶセンスは好きになれない。
本作をひねくれた見方をするとこんな感じになるの。
作中でも「ダッチボーイこそ神だ」みたいな発言があるからね。
地球温暖化をはじめ人間自身が地球を壊す行動をしてきた。
その報復として、地球が“災害”を起こして人類・生物を死滅させようとしてきたけど、人間は「自然災害すらも抑えるシステム」を開発したから、このシステムが悪用されない限り“災害”なんて怖くない!
驕り高ぶりもいいとこ。
地球様の災害舐めんな!
ストーリーでもう1つ気になる点として、本作は人類を救うために犠牲になっている人が少ない。
「悪役」は命を落としているし、災害に遭った人類も命を落としているんだけど、人類の救い手たちが軒並み生き残っている。
なんだ、このご都合主義に塗れたストーリー! となるかもしれない。
最後に主人公が死ねば良いのか? と言ったらそうじゃないけれど、犠牲無しに救えるって心が動かない。
この犠牲という考えについては、『ザ・コア』が良くできていているのよね。
誰かにオススメはできないけれど、「なんじゃそれ!」ってツッコミながら観る分にはいいんじゃない?
あとは、ディスプレイとかホームシアターを新設した時の一発目に「ド迫力の映像を!」というなら良いかもよ。
映画の良し悪しは、ちゃんと観て確認しなきゃね!
考察
なぜ子供のナレーションで映画が始まり、映画が終わるのか?
作中のストーリーはあまり考えられていないようにみえるから、ちょっと別の目線で考察ポイントを挙げてみました。
明らかに浮いているナレーションの採用はどうしてか?
ここもひねくれた考えでモノをみてみます。
政治を司り過去に囚われた政治家・年配者が事件を起こす。
災害などの問題を解決するのは若い世代や中堅の世代。
でも、そんな実績も政治家・年配者はかすめ取る。
下卑た行動をとる政治家・年配者に、それに気づきすらしない年配者。
理不尽とも思えるシナリオに対して若い世代や中堅の世代の活躍により世界は救われ、子供はそれを観ることしかできない状況。
そしてナレーションという名の「子供の言葉」は、作中内の“大人”には届くことはない。
監督・ディーン・デヴリンさんの中で世界情勢や政治的なところに対して思う所があって、風刺というか皮肉めいた脚本を書いて表現したと勘ぐってみるのも面白いのではないでしょうか?
(この荒唐無稽なSF設定や、一見して薄味なシナリオさえも、ディーン・デヴリンさんの思惑の内と思うと面白くなってくるね。)
英語メモ
Just roll over. Please.
マックスがジェイクに対して送ったメッセージ。意味は「逆らうな 頼む」。
roll over自体は「転がる、寝返りをうつ」という意味がありますが、スラングとして「抵抗するな、逆らうな」のような意味を持つそうです。
結び
「面白くない」とか「ひどい」と言っていいのは、ちゃんと観た人だけです。
「吹替えがひどいなら字幕で観ればいい」とか「じゃあ、お前が吹替担当したら上手くできるのか?」みたいな論点ズラシする人はびっくりだよね。
(たまにいるのよ。こういう思考回路ショートしてんのかな? と思うくらい突拍子の無いこと言う人が……。)
商業作品として世に出したもので、その作品を視聴するためにお金を払った以上は、辛辣な批評が出ることは仕方ないと思うの。
だから私は無料で提供される作品に対しては、虚偽や差別的な表現とかが無い限り「辛辣な表現」は使わないのよ。