作品情報:バーナード嬢曰く。
基本情報
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題名 | バーナード嬢曰く。 |
原題 | バーナード嬢曰く。 |
原作 | 施川ユウキ |
監督 | ひらさわひさよし |
シリーズディレクター | 橘さおり |
脚本 | 内堀優一 |
キャラデザ | なつのはむと(原案) ゴンタ(デザイン) |
音響監督 | 大室正勝 |
音楽 | 堀田星司 |
音楽制作 | 株式会社幻影 ダックスプロダクション(音響制作) |
主題歌 | エンディング:少女フラクタル/らぶ!ライブラリー |
プロデューサー | 石谷光章(音楽プロデューサー) mitsu(音楽プロデューサー) |
アニメーション制作 | ドリームクリエイション Creators in Pack |
製作 | ド嬢図書委員会 |
製作国 | 日本 |
公開年 | 2016年 |
話数 | 全12話 |
出演者 | 喜多村英梨 小松未可子 市来光弘 洲崎綾 山口翔平 潘めぐみ |
あらすじ
本をちゃんと読まない主人公・町田さわ子(自称:バーナード嬢)。
そんな、町田さわ子を取り巻く読書好きの神林や遠藤君、図書委員・長谷川さんで紡ぐ読書日常ストーリー。
感想:バーナード嬢曰く。
感想
原作コミックを購入しているくらい好きな作品。
社会人になってから、ライトノベルも含めた小説を読む機会がめっきり減りました。
学生時代は、ブックオフなどの中古本を扱うお店で1冊100円~300円くらいの本を買い漁り~読み漁り~していました。
さて、本作は「本をしっかり読まない」町田さわ子が主人公ということで、小説を全然読んだ事無い……という人には少し厳しいかもしれませんが、多少なりとも本を読んだことがあったり、あとは映画を見るという人であれば刺さる話があるかもしれません。
私のお気に入りは、第11話の冒頭。
「メロス、激怒した?」は声を出して笑いました。
「走れメロス」は義務教育課程の国語の教科書に載るほどの作品。
作品自体を知らない人は少ないでしょうし、作品を知っている方ならその冒頭も記憶に残っていることでしょう。
それを笑いに変える本作の素晴らしさよ。
コミックの方は、作品のテーマから活字が多く、欄外補足も多めです。(むしろそれが為になって、ありがたい。)
一方で、アニメである本作では、1話3分という短い時間だからこそ、かなりテンポ良く話が進みます。
声優陣も素晴らしいのよ。
あの町田さわ子のおちょくった感じが好き。それにオタク気質な神林の鋭いツッコミ。
そこでふと思ったんだけど、本作は『キルミーベイベー』と似てるよね?
『キルミーベイベー』もまた原作コミックを買っているくらい好きな作品。
少人数のギャグで、主人公がボケ役でツッコミ役をおちょくる。
時折、ツッコミ役に素直な優しさをぶつける。
『キルミーベイベー』は、その独特な雰囲気や鋭すぎるツッコミが良いんだけど、本作はもっと柔和なやり取りで知的な印象。さらには「実在する書籍」がテーマというのがポイント。本作の原作者である施川ユウキさんは、本当に本好きなんだろうなぁ~と感じます。
(一方で『キルミーベイベー』の原作者であるカヅホさんは、コミックを読むと狂気の片鱗に触れることができます。←おい!)
小説家・石田衣良さんの話で「小説を書くなら、まず小説を1,000冊読むべき」というものがあったけれど、本作の中でも「SFを語るなら、1,000冊読め」というものがありました。
「何かを語る」「生業にする」としたら、質も大事だけど量も大事なんでしょうね。
自分の中で「良し悪し」を判断するには材料が必要で、1,000作品の中で自分にピッタリ合うものもあれば、全く好きになれない作品もあるでしょう。それでも、様々な作品に触れることで、自分の価値観を豊かにする。
大人になってからでも遅くない――いつか、人生が変わるほどの作品に出合うことがあるかもしれないね。
結び
私は<流行>というものに、とんと興味がない。
流行にとらわれず、自分の<好き>を貫けることって素敵なことだと思う。