作品情報:ドクムシ The Ruins Hotel
基本情報
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書籍名 | ドクムシ The Ruins Hotel |
著者 | 恵那 |
原作 | 廃墟ゲーム~コドク2~ |
原作者 | 八頭道尾 |
キャラデザ | – |
ページ数 | 1巻:178ページ 2巻:186ページ 3巻:178ページ 4巻:162ページ 5巻:168ページ 6巻:184ページ |
発売日 | 1巻:2018年03月22日 2巻:2018年10月20日 3巻:2019年04月20日 4巻:2019年10月28日 5巻:2020年04月27日 6巻:2020年10月28日 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル | アクションコミックス |
ASIN | 1巻:B07BHCMF5F 2巻:B07H2X62L9 3巻:B07NVJ4RT8 4巻:B07WK3NCHN 5巻:B084QH4YG5 6巻:B08F7QV29C |
ISBN | 1巻:978-4575851267 2巻:978-4575852257 3巻:978-4575852998 4巻:978-4575853698 5巻:978-4575854398 6巻:978-4575855074 |
状態 | 完結 |
巻数 | 全6巻 |
あらすじ
前作の衝撃的な事件から数年。
オカルト好きがあるまり、その日の疑似体験をするため「ラブホテルで6人の男女が疑似的に蠱毒やってみよう」と集まった。
しかし、そのホテルには既に3人の男女が居て……。
感想:ドクムシ The Ruins Hotel
感想
前作『ドクムシ』から数年後の話。
作画担当が変わり、リアル調で好みに近づいた。
少なくとも、前作よりはゴア表現などの描写に期待をもって大丈夫!!
さて、ストーリー。
今回はラブホテルで9人の男女が、疑似的に蠱毒やってみよう! というのがテーマ。
冒頭では、前作をちらつかせるだけかよ……と思ったんだけど、今作ガッツリ絡んでくる。
それを言うとネタバレになっちゃうから書けないのが残念。
でも、前作読んでない人は前作『ドクムシ』を先に読んだ方が良いことは確かだね。
1個気になるのは、蠱毒の誤字があることね。
1巻で強調表現している文字が「蟲毒」になっている。
「虫虫虫」の「蟲」ではなく、「虫虫虫皿」の「蠱」が適切って、前作でセリフがあるのに本作で盛大に誤字ってるのが残念でならない。
作画担当? が作成したデータ自体にミスがあったのか、印刷所が誤植したのか分からないし、完璧に防ぐのは難しいんだろうけど、「蠱毒の説明に関するコマで、あそこまで強調している文字」にもかかわらずすり抜けるって、出版社に不信感を抱いちゃうよね。
重版かかったタイミングで修正するから、それまで放置とかそういうのかな?
それとも電子書籍は直さないのだろうか……。
こういう外的要因で印象を落としつつも、本作は前作に比べてはるかに面白くなっている。
特にネジの飛び方というか、狂い方が素晴らしい。
もうね、こういうテーマの作品は「もっと狂え! もっと、もっと」と思う事が多いんだけど、本作は「良いね。ちゃんとしてる。」と思いながら読めました。
ただ、もう1つ外的要因で印象ダウンがある。
それは最終巻の表紙ね。
最終巻の1巻手前(5巻)で、「まさかあの人が生きているとは~」みたいな謎で終わらせているにも関わらず、第6巻の表紙で盛大なネタバレ。
ストーリーも絵もちゃんとしてるのに、装丁に誤植。
「ドクムシ」は、どこか恵まれていない作品だな~とシミジミ感じる。
結局、レイジがどうなったのか描かれていないため、続編とか出せると思うんだけど、どうなるのかな?
本作のように、「理に適って突っ切った狂い方」をしてくれた作品は少ないから、次回作が出るなら是非読んでみたい。
結び
「呪い」は、興味本位で触れてはいけない。
エンターテイメント作品として、楽しむにとどめておきましょう。