作品情報:ドクムシ
基本情報
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書籍名 | ドクムシ |
著者 | 合田蛍冬 |
原作 | コドク〜蠱毒〜 |
原作者 | 八頭道尾 |
キャラデザ | – |
ページ数 | 1巻:194ページ 2巻:194ページ 3巻:194ページ 4巻:178ページ 5巻:180ページ 6巻:179ページ |
発売日 | 1巻:2013年10月28日 2巻:2014年05月20日 3巻:2014年11月22日 4巻:2015年06月23日 5巻:2016年02月12日 6巻:2016年09月23日 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル | アクションコミックス |
ASIN | 1巻:B00MB4BF48 2巻:B00MB4BF7K 3巻:B00RT8YKHA 4巻:B010PPS4NO 5巻:B01BHG72D8 6巻:B01LWXR5EB |
ISBN | 1巻:978-4575843064 2巻:978-4575843965 3巻:978-4575845334 4巻:978-4575846331 5巻:978-4575847574 6巻:978-4575848540 |
状態 | 完結 |
巻数 | 全6巻 |
あらすじ
廃校に閉じ込められた7人の男女。
食料は無く、廃坑から逃げ出すことも出来ない。
そこで1人が「蠱毒」について話をすることで状況が一変する。
感想:ドクムシ
感想
学校を蠱毒に準えて、中に集められたのは七人。
蠱毒とドクムシの話から、それぞれ殺し合いをするという話。
う~ん。
ノリはB級ホラーなんだけど、なんで七つの大罪を絡めたのかな? とか、なぜ、宗教法人を絡めたのかな? とか、そもそも睡眠薬で眠らせて「廃学校」に閉じ込めるというところも、東京が舞台であの大きな学校で睡眠薬で寝ている時間など限られている。
人目に付かないレベルに離れた場所にある大きな学校は凄く違和感がある。
そもそも、学区内に人が少ない場合、学校自体も小さいからなぁ。
学区内に人は多かったけど人口減少などの理由から減っているんだろう。
あと、ガラスや鏡を外したってあるけど、蛍光灯が武器になるんだよね。
金属で打ち付けられているとは言え、本当に出れないんだっけ? 殺し合いする前に、いかに脱出するか? って考えに進まないのも違和感。
ここはユキトシの存在が上手く作用してるとしたいんだろうけど、突拍子が無いというか動機・裏付けとして弱く感じるのよね。。
もっと突っ込むと、明らかに異質な「ミチカ」の存在と主人公「レイジ」。
これが生き残るような展開だったら、もうストーリーとして私は好きになれないだろうな~ と思ったら、そのまんまだった……。
七つの大罪という存在が出た時点で、登場人物が主人公を含めて全員クズというのは冒頭で分かった。
しかし、この七人がなぜか七つの大罪にそった罪を背負っているのか分からない。
なんで?
いや、マジで。
なんで?
それぞれ毒をもっている=罪を背負っているから?
蠱毒をベースにするなら100人集めるみたいな方向でプロット作る気がしてて、なぜ七つの大罪に沿ったのか数時間考えたけど分からんかった。
たとえば、映画『セブン』くらいに<テーマ>がそれならばいう事無いんだけど、本作ではあくまで「蠱毒」がテーマの中心であり、毒=罪=犯罪とするのであれば、あらゆる犯罪者・犯罪歴を持つものを100人集める……の方がしっくりくる。
この七つの大罪が無ければ、シチュエーションホラーとしては面白いと思うんだよね。
表紙の絵から期待して本編を見ると、絵が違う……とガッカリした。
だからこそ、ストーリーのどんでん返しに期待したのに――。
最後、あのキャラクターの死の後に若干、もしかしたらレイジ・マリの子供が産まれていたことを匂わせる描写があったけど、次シーズンでは語られてるのかな?
というか、語られないと「この描写の意味が無い」からさすがに語られるわな。
そもそも、タイトルは「蠱毒」で良くね?
ドクムシだと「虫そのもの」を指すんだから、学校内で起こるストーリーと合わないじゃん。
と思ったら、原作は「コドク〜蠱毒〜」でコミックと映画が「ドクムシ」らしい。
原作者さんの意思なのか、何らかの思惑があるのか知る由もないです。
映画化されているのには驚いたが、「R15+」の時点で察し。
好きな女優の武田梨奈さんがアカネ役とあるが、R15+なら描写に期待はできないね。
七つの大罪「色欲」の名に恥じない描写があるとか、本作の見どころであるゴア表現がキレッキレなら是非見てみたい気もするが、映画化・映像化のウリが分かっていないというか、観る気が無くなる要素が「R15+」の表記に詰まってるね。
結び
2018年にシリーズ100万部を突破しているらしい本作。
ついつい私も手に取ってみましたが、どこか惹きつけられるが中身はそこまで良いとは思わなかった。
でも、商業作品だから手に取らせたもん勝ちだもんね。
せめて、もう少しコミック本編の絵がリアル寄りだったら……。