アニメ『GIANT KILLING』が面白くないと感じるのは何故だろう

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作品情報:GIANT KILLING

基本情報

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題名GIANT KILLING
原題GIANT KILLING
原作ツジトモ
綱本将也
監督紅優
シリーズ構成川瀬敏文
脚本守屋竜史
川瀬敏文
竹下健一
キャラデザ熊谷哲矢
高橋しんや(コンセプト・デザイン)
南條楊輔(コンセプト・デザイン)
山田マヤ(コンセプト・デザイン)
美術監督東潤一
撮影監督近藤慎与
オフライン編集松村正宏
音響監督高橋剛
音楽森英治
主題歌オープニング:THE CHERRY COKE$/My story 〜まだ見ぬ明日へ〜
エンディング:G・P・S/Get tough!
プロデューサー浦崎宣光
アニメーション制作スタジオディーン
製作総合ビジョン
NHK
製作国日本
公開年2010年
話数全26話
出演者関智一
魚建
置鮎龍太郎
伊藤健太郎
水島大宙
川野剛稔
桐井大介
小野大輔
川島得愛
武藤正史
中川慶一
宮内敦士
深津智義
藤真秀
浅野真澄
多田野曜平
儀武ゆう子
ふくまつ進紗
広田みのる
岡寛恵
後藤哲夫
藏合紗恵子
楠大典
真仲恵吾
野浜たまこ
斉藤次郎
アントン・ルベル
ローラン・テーセル
川田紳司
中田隼人
田中一成
井田国男
岡哲也
山中真尋
福田賢二
高瀬右光
小室正幸
佐藤健輔
島﨑信長
ノザキ・オジエル
楠見尚己
マイク・ジバーグ
仲野裕
有本欽隆
黒澤剛史
ボア・アギナルド
志村知幸
三宅健太
神奈延年
三上哲
くじら
小島敏彦
木下紗華
荻野晴朗
廣田詩夢
早坂愛
デビット・レッジス
ギボ・アギナルド
喜多村英梨
高橋里枝
安元洋貴
サーシャ・ジヴァノヴィッチ

あらすじ

GIANT KILLING(番狂わせ・大物食らい)を行動原理とする監督・達海。
そんな達海が古巣であるプロサッカーチーム・ETUに監督として戻ってきた。
人気・実力ともに低迷してしまったETUをリーグ優勝に導くために――。

感想:GIANT KILLING

感想

キャスティングやキャラクターたちは良いと思うの。

大人なドリさん(ゴールキーパー)がカッコいいなぁ、とかジーノ(ミッドフィールダー)のキャラが立ってて、それがプレイスタイルにも表れるようで良い! と思ってたの。中盤から登場する夏木は、あの人間臭さが好きだなぁ。
とか、キャスティングも含めてキャラクターは申し分ない。

ただ、サポーターたちの言動が気持ち悪すぎる。

野球の川に飛び込むファンにしても、フーリガンと呼ばれるサッカーファンにしても、頭のネジが足りていないのかな? と思うんですよね。
本作のサポーターについても、試合会場に足を運んで盛り上げたりチケット購入して利益に貢献したりするのは理解できるんだけど、チームの方針に口出そうとするという行為が気持ち悪すぎる。

「バスの前に立ちふさがって、自分たちの主張に耳を傾けろー!」というのは、居酒屋でワーワー言ったり、SNSで呟くのとはわけが違うんだよ。気持ち悪すぎるだろ。
一般人がチーム方針に口出すとか、株主にでもなったつもり? 立場わきまえなよ。
そんなにゴチャゴチャ言うなら、プロチームの監督になる資格(ライセンス)を取ればいいんじゃないの? というのが本音。
実情を知らんけど、サポーターよりスポンサーの方が多額のお金を払っているだろうし、劣悪なサポーターでトラブルでもあってスポンサーが手を引いたら、それこそチーム存続の危機とか頭回らんかね? (頭回らないから、バスの前に立つのか……。)

後述する絵も含めて、本作は嫌悪感の方が勝ってくるんだよね。

そして面白くない。心が動かないくらいに。
でも、26話も観たからブログに書いとかないと(色々と)もったいないなぁ~と記事を書いているのです。

面白くないのはなんでだろう? と考えて出た答えは以下でした。

1.そもそもスポーツが好きじゃないし、サッカーのルールを知らない

スポーツ自体は好きじゃないけれど、スポーツアニメって結構見ます。そのため、スポーツ全体に対して悪い印象を持っている訳じゃないの。
だから、スポーツが好きじゃないことが直接的に関係ないとは思うけれど、面白くないと感じる要因の1つではあると思う。
サッカーのルールを知っていれば、もっと面白い! ってのはあるかもしれない。

2.描写、ストーリーがリアル寄りである

「超次元サッカー」とか、「技を叫びながらシュート」とかを求めている訳じゃないけれど、そういう方が自分好み。

リアルに寄せた表現やストーリーってのが、どうしてもパンチに欠けてしまうように感じる。
それは作品単体での話じゃなくて、様々なアニメがある中で埋もれてしまう。という意味合いでね。

それなら他の「アニメ」として際立っている他作品を観るのよ。

3.視点をスイッチするため、本線の話が薄っぺらく感じる。

主人公である監督・達海の飄々として自由奔放な視点、コーチ陣の視点、選手の視線、選手相手の監督の視線、試合相手の選手の視線、サポーターの視線、昔のサポーターの視線、記者の視線を試合中でもスイッチして演出してくる。なんなら、ここに日本代表チームの監督視点まで混ざりこんでくる始末。

視点の切り替え自体は別に良いんだけど、いかんせん数が多いし間延びする演出が多い。

コミックなら気にならないのかもしれないけれど、アニメは視聴者の意思と関係なく話が進む。
コミックは自分でページをめくらなければ進まないが、アニメはほっといても話が進む。

だからこそ、テンポが重要。

そしてストーリーのメインが「試合シーン」に移ったにも関わらず、突如としてサポーター同士の言い争い。

「アニメ」として、試合中というタイミングで必要な描写なの?
(原作未読だから、原作にそういう衝突シーンがあるか知らんです。はい。)

原作をどこまでアニメにするか? は監督が判断してると思うんだけど、アニメに描き切れないなら原作のサポーター衝突をカットすることも視野に入れるんじゃないの? なぜ、昔のサポーターの名前を今のサポーターのリーダーが知っているのか描き切っていないよね?
あきらかに回収できない伏線を張る意味って何? シーズン2を意識してるの?

「GIANT KILLING」(番狂わせ)ってタイトルなのに、そこに該当する多くの試合を最終話回想にギュッとしてるし、描きたいモノが良くわからんのよ。

4.絵が苦手

独特なキャラクターデザイン。
原作を読んだ事無いから忠実なのかもしれないけれど、ちょっと好きになれない。

キャラクターの絵に違和感を感じるの。
違和感というか、不気味さというか気持ち悪い。

これが面白いと思えない最大の理由かもなぁ。

結び

好きなモノに熱くなるのは良いことだけと思うけれど、「他者に迷惑をかけない」「言動を弁える」ということはちゃんとしないとね。

誹謗中傷にならない範囲で、色々と言うのは自由だと思う。
でもね、<直接>携わりたいなら、ちゃんと資格を得るべきよねって話よ――。

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