作品情報:ホーム・アローン3
基本情報
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題名 | ホーム・アローン3 |
原題 | Home Alone 3 |
原作 | – |
監督 | ラジャ・ゴズネル |
脚本 | ジョン・ヒューズ |
製作 | ジョン・ヒューズ ヒルトン・グリーン |
製作総指揮 | リカルド・メストレス |
音楽 | ニック・グレニー=スミス |
主題歌 | – |
撮影 | ジュリオ・カマット |
編集 | マルコム・キャンベル ブルース・グリーン デイヴィッド・レニー |
配給会社 | 20世紀フォックス |
製作会社 | 20世紀フォックス |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 1998年07月25日 |
作品時間 | 102分 |
出演者 | アレックス・D・リンツ オレク・クルパ リヤ・キールシュテット レニー・フォン・ドーレン デービッド・ソーントン ハビランド・モリス ケビン・キルナー マリアン・セルデス セス・スミス スカーレット・ヨハンソン クリストファー・カリー バクスター・ハリス ジェームズ・サイトウ ケビン・グダール リチャード・ハミルトン フリーマン・コフィー クリスタ・ラリー ニール・フリン トニー・モッカス・ジュニア パット・ヒーリー ジェームズ・チセム ダーウィン・ハリス エイドリアン・ダンカン シャロン・サックス ジョー・キャバレロ ラリー・C・タンクソン ジェニファー・A・デイリー ダレン・T・クナウス ザカリー・リー アンディ・ジョン カーリン・チーバー レオン’リー’フラー サラ・ゴッドショウ ジェロッド・ハワード スコット・プレスティン ドミニク・パオロ・テスタ |
あらすじ
舞台は前作と同じシカゴ。
しかし、今回はマカリスター家ではなくプルイット家の話。
クリスマス、年越し、そして1月6日のエピファニー(公現祭)も終わったころの寒い冬の時期のこと。
アレックスは、ひょんなことから「空軍のチップ」を手にし、犯罪グループから狙われることになった――。
感想と考察:ホーム・アローン3
感想
前作から出演者も監督も変わった本作。
『ホーム・アローン』に「何を求めているか?」によって評価がガラリと変わりそう。
マコーレー・カルキンさんが演じる「ケビン・マカリスター」であったり、クリス・コロンバスさんが監督を担当したこれまでの「笑って泣けるホームコメディ」を求めていると、少しどころか大きく肩透かしを食うかもしれませんね。
私は「頭を空っぽにして笑えるコメディ」を求めて、『ホーム・アローン』を観ています。
その中で、感動できる要素などの「プラスアルファ」があると良いね! という感覚なので、本作が前作、前々作以上に面白く感じました。
本作の監督であるラジャ・ゴズネルさんって誰? って言うと、これまでの本シリーズで「編集」を担当されていた方で、今まで別の形で『ホーム・アローン』に関わり続けていた方。
そして、脚本は今までどおりジョン・ヒューズさんが書いているのですから、これはもう「ひどい作品」になりようがない!
元々、マコーレー・カルキンさんをキャスティングする前提だったのが、出演拒否されたために断念せざるを得なかった。
これがきっかけで、ジョン・ヒューズさんは既に書いていた脚本をやめて、新たに脚本を書き直したそうです。そして、新たな主人公として、2000人を超えるオーディションの中から選ばれたのがアレックス・D・リンツさんなのです。
これが本作の懸念と言う人も多いでしょう――。
圧倒的な存在感を示したマコーレー・カルキンさんと比較されてしまいますが、そこは全く問題ないと言えます。
叫ぶシーンが作中で1度に抑えられている一方で、顔芸のような表情豊かな映像が多く盛り込まれていますね。
DVDの吹替版で観たのですが、2023年に観ているから表現が古く感じるのは良いとして、言い回しが引っかかる部分もあるなぁ~という印象でした。
「膝を交えて話合う」なんて今では使わないよね~。
でも、それが気にならないくらい面白い作品ですね。
冒頭25分あたりの犬と警察の対峙――。
これがすごく可愛いんだよ。
映画に出てくるワンちゃん史上、一番可愛いからぜひ注目してほしい。
ただ笑えるだけかと思ったら、何気ないシーンが伏線になっているのも魅力。
冒頭55分あたりの犯人がクラッカーを食べて、残りをポケットにしまうシーン。
ここ! 見逃しちゃだめですよ!
前作では、「機転の利く少年」と「ポンコツ2人組」の戦いでしたが、本作では「科学・実験に興味を持っている少年」と「7年近くFBIが追っている指名手配犯4人」となっています。
そのためか、アレックスが準備しているシーンと並行して、犯人グループの周到な準備シーンが流れるのも本作の特徴ですね。
コメディ色が強い点や、アレックスが「科学・実験」などに興味を持っている設定が、そのまま犯人を追い詰める仕掛けに繋がっているため流れが綺麗。マフィア映画を用いた脅かしのシーンが無く、どことなく近代的にまとめられた本作。
前作、前々作よりも、私は本作の方が好き!
考察→代わりに情報まとめ
今回はコメディ映画で考察とかしていないので、作中表現に関する情報をメモしておきます。
クリスマスツリーを片付ける時期
日本では、クリスマスが終わって翌日、遅くとも年越しまでには片付けるのが一般的です。
しかし、アメリカではエピファニー(公現祭)と呼ばれる1月6日にクリスマスツリーを片付けるのが一般的なようです。
そのため、序盤で出てくるタクシー運転手の発言で「作中時期が『1月8日』で、家は『クリスマスツリーの飾りつけが残っている』」というのが“特徴”として表現されているんですね。
チューダー様式って何?
15~16世紀のイギリスで生まれた建築様式の一つです。
チューダー様式の特徴は「レンガ壁」「高い煙突」「左右非対称の建物」「柱などの骨組みが表面に出ている」などが挙げられるようですね。
建築のプロじゃないので、間違ってたらごめんなさい。
これを知らなくても作品を楽しむことはできるのですが、やけに頭に残る言葉だったので知らないと気が散るかもしれません。
英語メモ
Now Boarding
空港の電光掲示板に表示された文字。意味は「搭乗中」。
DEFENSE TECHNOLOGIES US AIR FORCE
チップに書かれた文字。意味は「防衛技術 アメリカ空軍」。
Zmiazdze cie jak karalucha!
拳銃を持った犯人・ボープレーがアレックスに言った言葉。
ポーランド語で、意味は「ゴキブリにみたいにつぶしてやる!」。
結び
本作は声出して笑える!
前作や前々作とのつながりが無いから、ナンバリングされていても本作だけ観ても楽しめる。
イライラした時、落ち込んだ時、笑える作品を観てリセットしよう!