『よむプラネタリウム 秋の星座案内』地球から一番近い星「月」のお話

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作品情報:よむプラネタリウム 秋の星座案内

基本情報

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書籍名よむプラネタリウム 秋の星座案内
著者著 :野崎洋子
写真:中西昭雄
原作
原作者
キャラデザ星座イラスト:しろぺこり
ページ数64ページ
発売日2016年09月20日
出版社アリス館
レーベル
ASIN
ISBN‎978-4752007555
状態完結
巻数全1巻(シリーズ4巻の内の1巻)

あらすじ

現役プラネタリウム解説員の野崎洋子さんが文章を担当し、天体写真家であり微弱光撮影装置のエンジニアの中西昭雄さんが写真を担当された書籍。

季節ごとにまとめられているうち、本著は「秋」の星座について取り上げられている。

感想:よむプラネタリウム 秋の星座案内

感想

表紙のインパクトが強いですね。
迫力のある満月が山から顔をのぞかせています。

ススキに紅葉、コスモスと植物が賑わう豊穣の秋から始まる本書。
※本書には「秋の代名詞=虫」が登場しませんので、虫嫌いの方も安心です。

本書では、秋の星座とともに「月」にフォーカスがあてられています。
私たちの住む地球という星にもっとも近い場所にある星である「月」。
中秋の名月とはいつごろのことなの? とか、秋の月の特徴なども本書では説明されています。

春の大三角や夏の大三角と同じように「秋の四角形」があることをご存じでしょうか?
私は本書で初めて知りました。
年齢を重ねても、まだまだ知らないことがあって面白いものですね。

特に、ペガスス座の星座の成り立ちの物語とか、「なんじゃそりゃ!」となりますね。
どうしてペガスス座は上半身の部分しか星座になっていないの? という話には諸説あるみたいですよ。

月の見え方一つとっても、「ウサギのもちつき」という国にもあれば、「大きなはさみのカニ」に見えるとか「耳が長いロバ」に見えるとか、はたまた「女のひとの横顔」に見えるとか様々な意見があります。
でも、こういう風に<色んな視点・考え方>があって良いのではないでしょうか?
相手の意見を否定するのではなく、そういう意見もあるね。と受容することが多様性へと繋がるのでしょう。

さて、小難しいことを考えるのはヤメにしましょう。

上弦の月・下弦の月って、どっちがどっち? という点は、大人になっても区別がつかない人は多いのではないでしょうか?
本書のラストで図解されているので、簡単に覚えられると思いますよ。

地球から最も近い星は?

という質問をすると、詳しい人なら「プロキシマ・ケンタウリ」なんていう太陽系外で最も近い恒星の名前を挙げるでしょうが、「星」という大きな括りで考えると「月」がもっとも近いです。
恒星で言うと「太陽」が一番近いので、質問のされ方によって回答が変わってくる点に注意が必要ですね。

結び

街灯の無い道。照らす月明かりの力強さ。

田舎が恋しい。

田舎が恋しい。

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