『サーバント×サービス』には使用人以外に「役人」って意味がある

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作品情報:サーバント×サービス

基本情報

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題名サーバント×サービス
原題サーバント×サービス
原作コミック :高津カリノ
監督山本靖貴
シリーズ構成下山健人
脚本下山健人
キャラデザ西位輝実
美術監督渋谷幸弘
色彩設計坂本いづみ
撮影監督廣岡岳
オフライン編集坪根健太郎
音響監督藤田亜紀子
音響製作HALF H・P STUDIO
音楽MONACA
音楽制作アニプレックス
主題歌オープニング:山神ルーシー(略)、三好紗耶、千早恵/めいあいへるぷゆー?
エンディング:山神ルーシー(略)/ハチミツ時間
エンディング:三好紗耶/ハチミツ時間
エンディング:千早恵/ハチミツ時間
プロデューサー井上貴允
西出将之
五十嵐守(アニメーションプロデューサー)
アニメーション制作A-1 Pictures
製作サーバント×サービス製作委員会
・アニプレックス
・朝日放送
製作国日本
公開年2013年
話数全13話
出演者茅野愛衣
鈴木達央
中原麻衣
豊崎愛生
櫻井孝宏
大久保瑠美
小山力也
高橋美佳子
柿原徹也
日高里菜
小林ゆう
折笠富美子
北田理道
真堂圭
石田彰
浪川大輔
安井邦彦
くじら
西口杏里沙
丸山有香
田中真奈美
内野孝聡
森千晃
七瀬亜深
髙田千裕
德石勝大
矢野亜沙美
斉藤壮馬
大空直美
鈴木みこ
竹内恵美子
広橋涼

あらすじ

みつば区役所 保健福祉課に新人配属された山神ルーシー【以下略】が主人公。
同期の長谷部さん、三好さんに先輩の一宮さんをはじめ、色濃いキャラクターたちが繰り広げるラブコメディ。

作品タイトルの「サーバント×サービス(英:servant-service)」は、使用人や従者という意味の他にも「役人」という意味を持つ言葉です。

感想:サーバント×サービス

感想

現代版「じゅげむ」と呼ばれる山神ルーシー(略)を受け入れられるかどうかで本作の印象が大きく変わりそう。

この時点で寒いとか、スベってると感じると以降は低評価が続くでしょうが、ここが突破できれば高評価間違いなし! 原作者・高津カリノさんの作品『WORKING!!」に負けないどころか、それ以上に色濃いキャラクターが登場します。

私は『WOKRKING!!』も好きですし、本作も好きです!

高津カリノさんの作品はキャラクターが濃いこともそうですが、男女バランスが良いので落ち着きます。
表現が難しいのですが、男性キャラクターが多い/女性キャラクターが多いという点を否定するつもり一切無いのですが、「収まりが良い」というか落ち着くんですよね~。(表現が難しいなぁ。)

本作で一番好きなシーンが、第1話の「気安く呼ぶなよ。長谷部。」という山神さんのセリフ。
全体的に高めで可愛らしい印象の声なのに、ここだけは凄く低い声で魅力的なのです。
主人公・山神さんを演じる茅野愛衣さんのもっと低い声を聴きたかったのですが、ここは千早さんを演じる・豊崎愛生さんの全体的に低いトーンの声を聴ける作品というだけで十分です!!

それに、あのウサギのぬいぐるみ(課長)が可愛い見た目に対して、小山力也さんをキャスティングするギャップよ!

第3話では<雨や窓を流れる雨粒>が美しく表現されているのもポイントです。(コメディ色強めの)ラブコメと油断していると、そのような演出部分で驚きを与えてくれるのが本作の特徴ですね。

オープニング曲のキャッチ―さが素敵で少し調べたら、「めいあいへるぷゆー?」の作曲をされた田中和秀さんは『這いよれ! ニャル子さん』のオープニング曲である「太陽曰く燃えよカオス」の作曲を担当されていることを知りました。
どうりで……、耳に残る曲な訳ですよ。

そして、エンディングはビックリするくらい柔らかくて優しい印象の曲。
曲調もそうなんだけど、やっぱ詞がすごいよね。日常アニメであり、ラブコメアニメのエンディングできっちりカタルシスを上げてくる感じが、もう!

そして、エンディングを歌う人が話数によって違うというのもイチオシポイント!
第1話から第4話は山神さん、第5話から第8話は三好さん、第9話から第12話は千早さんが同じ曲を歌っています。

私としては、1~4みたいに固めるんじゃなくて、1話4話7話10話を山神さん、2話5話8話11話を三好さん、3話6話9話12話を千早さんみたいに交互になっている方が好みです!
あと、各キャラクターごとに少し音楽が違うとか、歌詞が違うみたいなバージョン違いだと好感度急上昇です!

各話タイトルが川柳というか、標語っぽいね。(これもまたお役所っぽい。)
最終話を前にして明かされる事実に、綺麗に終わる最終話。
終盤、テンションがジェットコースターになっていた長谷部さんが報われる形で良かった!

サバクイズ

約10年前のサイトですが、下記公式サイトの「公文書室(ストーリー)」で確認することができます。

公式サイト:サーバント×サービス

専用ドメインを取得して運営しているようですが、原作コミックも2014年に終了していますし、いつまでサイトが生きているか分からないのが怖い所――。

続きはWebでとか、答えはWebでみたいなCMが一時期流行ったね。
時代は移り変わり「VODサービス」として配信されるアニメやドラマの場合、半永久的にWebサイトを運営(ドメイン、サーバを所有)しておかないと信頼低下につながるので注意が必要だね。
(サーバもドメインもお金がかかるの。大企業なら取るに足らない金額なんだろうけどさ……。)

結び

たらい回しにされたり、「お役所仕事」みたいな言葉もあるくらい良い印象を持たれない「地方公務員」という仕事。

私個人としては、「全てをシステム化(デジタル化)してくれぃ!」の一言に尽きるかなぁ。

マイナンバー(カード)とPC/スマホで、全ての手続きが自宅で完結する世界にならないかなぁ。

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