『MASTERグレープ』はギャグが無ければ良作なのに……

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作品情報:MASTERグレープ

基本情報

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書籍名MASTERグレープ
著者土塚理弘
高橋アキラ
原作
原作者
キャラデザ
ページ数1巻:195ページ
2巻:195ページ
3巻:195ページ
4巻:195ページ
5巻:195ページ
6巻:195ページ
7巻:195ページ
8巻:243ページ
発売日1巻:2017年02月10日
2巻:2017年08月10日
3巻:2017年10月12日
4巻:2018年03月12日
5巻:2018年08月09日
6巻:2018年12月12日
7巻:2019年05月10日
8巻:2019年11月12日
出版社小学館
レーベル少年サンデーコミックススペシャル
ASIN1巻:B01N2BC2LV
2巻:B074MVF27P
3巻:B076BLD597
4巻:B079Z2D7G6
5巻:B07FT3WJL4
6巻:B07KS5P34N
7巻:B07R3KFDG1
8巻:B07ZP1BH18
ISBN1巻:978-4091275325
2巻:978-4091276278
3巻:978-4091280114
4巻:978-4091281951
5巻:978-4091284679
6巻:978-4091287229
7巻:978-4091292209
8巻:978-4091294647
状態完結
巻数全8巻

あらすじ

高校の部活動で「異種武器格闘」が繰り広げられるバトル作品。

杖術、薙刀、鎖鎌など他作品では取り扱われることの少ない武器も登場する。

感想:MASTERグレープ

感想

ゴリゴリのバトルコミックを期待して手に取った本作。
本記事のタイトルにも書いたとおり、「ギャグが無ければ」良作なのに……というのが読後の感想。

自分のギャグセンスと合わなかったというのが1つ、シリアスなバトルシーンに水を差してテンポが悪くなっているのが1つ。

「ギャグとバトルのコラボレーション」を期待して読み始めて、ギャグのセンスが合えば、全8巻でキッチリまとめられた本作ほど、良い作品は他にないでしょう。
一方で、過去~現代に実在した武器・武術をベースに「バトル一色」のコミックを想像したなら、「終始う~ん」というモヤモヤが付きまとうことになりそう。

ギャグセンスが合わないから、バトル部分だけ切り抜いて感想を書くと、「剣道じゃなく剣術」という流れは痺れたね。

何より、作中に「薙刀」が出てくるし、<最強のキャラクター>がその武器を利用する。
これが大好き!
しかも、早々に「必殺技」的な描写が描かれるのも、これまた……。

私は武器の中で、「薙刀」が一番好き。
でも、ゲームやコミック、アニメで「薙刀」×「バトル一色」のものって、あまりないイメージ。

伏線ひっぱり過ぎだろ(最終ストーリーまでひっぱるんかい)とか、佐倉の立ち位置は「ミサリに一撃入れるだけの存在で終わりなの?」とか、言いたいことは山ほどあるけれど、それは8巻という短い作品の中では仕方ないことだと思う。

もっと続編読みたいか? と言われると、ギャグ要素無しにするなら「大いにYes!」。
今までのとおり、「ギャグ込々」なら「No」だなぁ。

作画については、バトルコミックにしては珍しく幼い印象を受ける作画。

キャラクターの幼さもあって、バトルシーンの迫力が際立っているように見えます。
でも、あんまり好きじゃないのよね。良いシーンもあって麻葉の「彼岸の見切り」は好きなんだよね。例えば、ミサリさんの初登場シーンとかかな? ところどころ、作画(主にキャラクターの顔)に違和感があるんだよね。
(言葉で表すのが難しいんだけど、目がタレすぎとか、パーツが離れすぎとか、そんな違和感。)

ギャグ要素があるからこその作画な感じがするけれど、ゴリゴリのバトルを書くなら「リアル調」に寄ってくれる方が好み。

「バトルコミック」って私の大好きなジャンルだから、好みが激しくでちゃう。
悪くはないけれど、バトルする目的・原動力の浅さが否めなくて、結局のところ英才教育を受けた天才たちが活躍するというのも好きになれない。

ギャグを削って(少なくともバトル中にギャグを入れずに)、佐倉が成長する点にフォーカスしたストーリーなら良かったのにと思う……。

結び

武器の多彩さは良かったなぁ。

ここに特殊能力も混ぜて、シリアス全開でバトルしてくれるような作品が読みたい。

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