作品情報:ホーム・アローン2
基本情報
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題名 | ホーム・アローン2 |
原題 | Home Alone 2: Lost in New York |
原作 | – |
監督 | クリス・コロンバス |
脚本 | ジョン・ヒューズ |
製作 | ジョン・ヒューズ |
製作総指揮 | マーク・ラドクリフ ダンカン・ヘンダーソン リチャード・ベイン |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 | ジュリオ・マカット |
編集 | ラジャ・ゴズネル |
配給会社 | 20世紀フォックス |
製作会社 | 20世紀フォックス |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 1992年12月19日 |
作品時間 | 120分 |
出演者 | マコーレー・カルキン ジョー・ペシ ダニエル・スターン キャサリン・オハラ ジョン・ハード デビン・ラットレイ ヒラリー・ウルフ モーリーン・エリザベス・シェイ マイケル・C・マロンナ ジェリー・バンマン テリー・スネル ジェディディア・コーエン センタ・モーゼス ダイアナ・レイン キエラン・カルキン アンナ・スロッキー ティム・カリー ブレンダ・フリッカー エディ・ブラッケン ダーナ・アイヴィー ロブ・シュナイダー リー・ジマーマン ラルフ・フーディ クレア・ホーク モニカ・デヴリュー ボブ・ユーバンクス リップ・テイラー ジェイ・P・モーガン ジミー・’JJ’・ウォーカー パトリシア・デヴロー エイミー・デヴロー A.M.コロンバス ジョー・リス テリー・マッケボイ アリー・シーディ ハリー・ハッチンソン クラーク・デヴリュー サンドラ・マカット ヴェネシア・ヴァレンティノ アンドレ・ラショーメット リック・シェーファー ロッド・セル ロン・カナダ セドリック・ヤング ウィリアム・ダンブラ マーク・モレッティーニ フレッド・クラウス ジェームズ・コール ドナルド・トランプ ウォーレン・ライス トーマス・チビタノ ダニエル・ダッシン ドナ・ブラック アブドゥライ・ンゴム ピーター・パンタレオ マイケル・ハンセン マイケル・ゴールドフィンガー マリオ・トディスコ アンソニー・カンナータ エレノア・コロンブス カレン・ジョルダーノ フラン・マクギー レナード・テッパー ケビン・トーマス アル・セルッロ デビッド・ボストン ダン・バックマン ローレンス・S・チェス クリス・コロンバス ジョナサン・ジェントリー エリック・イアン カレン・ジェンセン=クラーク ジェフリー・ランドマン エデン・リーゲル マイク・ソデ ペギー・ウェスト ポール・ジマーマン |
あらすじ
シカゴに住むマカリスター一家。
今作ではクリスマス休暇を利用して、フロリダへの旅行を計画。
本作でもケビンは置いてきぼりになるかと思いきや、ちゃんと一家揃って出立した。
しかし、飛行機の搭乗の際にケビンは一人「ニューヨーク行きの便」へと乗ってしまい……。
感想と考察:ホーム・アローン
感想
前作から1年後のクリスマスの話――。
本作では、一家の住むイリノイ州のシカゴから、本作ではフロリダ州へと旅行に行きます。
「なんで、フロリダ?」と思ったら、<ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート>があるようで納得しました。<ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート>は、東京ディズニーリゾートの実に55倍の敷地面積を誇るらしいです……。
「フロリダ クリスマス」で調べたら、ディズニーばっかり出てきました。他にも有名なものがあるかもしれません。
さて、本作の内容に戻りましょう。
なんだ、このポンコツ一家!
という、前作とどうようの出だしですが家族仲が悪いという表現は柔らかくなっています。前作では「ケビンは(理由は分からないが)一家の邪魔者・のけ者」という演出でしたが、今作では「トラブルメーカーだから邪魔者扱いされる」という演出に変わっていますね。
前作で逮捕されたはずの泥棒2人は、今作でまさかの脱獄――。本作でも、“ケビンのターゲット”にされてしまうんでしょうね!!!
そして、前作の「マーリーじいさん」の立ち位置として「鳩のおばさん」が出てきます。
冒頭30分にして、メインキャストは全員集合。
キャスティングに製作スタッフを含めて同じということで、ストーリーの展開については、前作と同じ鉄板の展開です。
今作のケビンは「ホテルの従業員」と「2人組の泥棒」の二方面を相手にするのがポイントですね。
前作から、心が成長してるところがポイント!
前作のマーリーじいさんの時は逃げてばかりだったのに、本作では鳩のおばさんへの「シチュエーション、タイミングも含めた向き合い方」が素敵に演出されており、ケビンの成長を感じることができます。
前作では「自宅」が主な舞台でしたが、本作では「自宅から始まり、ホテル、そして伯父の家」と舞台が変遷します。それに大量の鳩も登場する今作。
前作は1,800万ドルだった製作費が、今作は2,000万ドルとなっているのは、そういう点も相まっているのかもしれませんね。
学習する泥棒に、更に上を行くケビン!
そして更に上を行く仕掛けと演出!
灯油を染み込ませたロープを火が昇っていくシーンが好きだな。
そして、「くっつき泥棒」のセリフが伏線となって、最終的には“あの状態”になる2人組の泥棒は傑作です!
キャスティング面では、ホテルマン(コンシェルジュ)を演じるティム・カリーさんの顔芸というか、存在感の強さが素敵! 個性派俳優って、こういう方のことを指すって代名詞のような笑顔よ。そして、おもちゃ屋のダンカンさんを演じるエディ・ブラッケンさんの優しい笑顔も良いのよね。
本作で有名なのが、アメリカ合衆国大統領を務めたドナルド・トランプさんが出演されているということですね。開始26分ごろのホテル内で、ケビンに「ロビーを教える」という数秒のシーンに登場されていますが、今でこそ、その存在感は強いものに感じられます。
石を投げ込まれても笑顔のダンカンさん、ロックフェラー・センターまで連れて行ってくれた警察官――優しい人が溢れる世界です。
おじさんもバズも、最後にはケビンを(形だけでも)受け入れ、冒頭のいざこざも無事解決してハッピーエンドとなります。忘れず、つがいのキジバトの伏線も忘れず回収していくところもポイントですね。
チップにガムを渡すところまでもが伏線というのは驚きでしたが、コメディ映画らしく一笑いを取ってエンディングを迎えます……。
あれだけ好き放題やって、967.43ドル!
現在の日本円にして、約12万5000円――。
ルームサービス代だから宿泊費そのものは入っていないにしても、好き勝手やって12万5000円。
高いとみるか、安いとみるか……。
他作品の演出でも見たことがあるけれど、日本では、子供の枕元にプレゼントを置くのに対して、アメリカではクリスマスツリーの下にプレゼントが置かれるんですよね。同じ「クリスマス」で「子供にプレゼントを渡す」という文化でも、渡し方など違いがあるのが面白いですよね。
それに、一昔前ならば「日本のクリスマスは恋人と過ごすイベント」で「欧米でのクリスマスは家族と過ごすイベント」という捉え方でしたからね。(今でもそうなのかな?)
私としては、前作より本作の方が好きです。
特に導入のケビンがのけものになる流れが柔らかくなっていたり、泥棒への仕掛けが豪華になっていたり、洗練されたイメージで交換が持てるのです。
映画の「2」は駄作が多い?
映画の2作目(続編)は駄作が多いと言われますね。
監督さんやキャスティングが変わることも原因でしょうが、自分の中の「期待のハードル」が高まっていることも原因だと思うのです。加えて、前作と比較した評価になるため「明確な基準」があるから猶更に評価が厳しくなる。
「本当に勘弁してくれ!」という続編もあるけれど、世の中に出回っている続編映画は「駄作ばかりでは無い」と思うの。
「続編は駄作が多い!」という言い方を認めるとしたら、「日本のホラー以外の映画は駄作が多い!」というのも認めてほしいのよね。
「邦画」で「ホラー以外」で「(小説や漫画が原作じゃない)映画オリジナル作品」で「良作」って、かなり少ないと思う。更に言うなら、「海外のB級映画」と言われるものも面白く観られるけれど、日本の「B級映画や某短編映画作品」はホラージャンルでも駄作が多く、目も当てられないものもあります。
(ずーっと無表情で心が動かず、ブログの記事にできない……という作品もあります。)
だからと言って、「駄作だから見ないほうが良かった」とか「駄作だから見ない」なんてことはせずに、色々見て見分を深めたいと思う今日この頃。
考察→代わりに情報まとめ
今回はコメディ映画で考察とかしていないので、作中表現に関する情報をメモしておきます。
机をコンコンと叩く意味
欧米では、「招き猫みたいな手で、机やドア(木製のモノ)を、コンコンと叩くのは“おまじない”」とされています。それは「悪いことが起きませんように……」という厄除けのニュアンスとなっています。
「木に触れることや木をコンコンと叩く行為や、木に触れるという行為が『おまじない』」になっているのは欧米だけではなく、世界各地でそのような風習・習慣があるようです。この辺りは、「Knock on Wood」や「Touch Wood」で調べてみると理解が深まります。
Wikipedia(英語版):Knock on Wood
「つがいのキジバト」が出てくるクリスマスの歌
「クリスマスの12日間」という歌に出てきます。
クリスマスソングとして有名な曲で、聴いてみると「たしかに聴いたことある!」という人も多いでしょう。
Wikipedia(日本版):クリスマスの12日間
ケビンが観ていた映画(VHS)
いずれも実在しない架空の映画のようで、映画作品のタイトルは以下の通り。
前作でも利用された、マシンガンを撃つマフィア映画は「ANGELS WITH EVEN FILTHIER SOULS」です。
・The Ventilator(和名:換気穴の恐怖)
・FLY BAIT(ハエ男)
・MUTTVILLE MASSACRE(連続殺人魔)
・ANGELS WITH EVEN FILTHIER SOULS(汚れた天使)
英語メモ
Wet Bandits’ escape during prison riot
新聞記事の内容。意味は「刑務所暴動でウェット・バンディッツが逃亡」。字幕上は「水まき泥棒2人組 刑務所暴動で脱走」となっています。
KEROSENE
ケビンが仕掛けに利用したもの。意味は「灯油」。
結び
ブログは週1回更新と決めていますが、色々と観ているのです。
「駄作だからブログを書かない」なんて事は一切ないけれど、心が動かず「ブログが書けない」という事はあります。
――自分に合った映画を見つけるのって難しいよね。