『放課後ていぼう日誌』でちょっとだけ考える環境問題

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作品情報:放課後ていぼう日誌

基本情報

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題名放課後ていぼう日誌
原題放課後ていぼう日誌
原作小坂泰之
監督大隈孝晴
シリーズ構成志茂文彦
脚本今川泰宏
大隈孝晴
志茂文彦
永井真吾
キャラデザ熊谷勝弘
小倉寛之(釣具プロップデザイン)
永田杏子(プロップデザイン)
作画監督上野卓志
中島大智
久保茉莉子
乘冨梓
垣内郁美
小倉寛之
山本恭平
平塚知哉
平山寛菜
栗西祐輔
桜井拓郎
渡辺舞
立口徳孝
米田雄哉
納武史
舘崎大
菅原美智代
豚もう
鈴木彩乃
演出ふじいたかふみ
上坪亮樹
大隈孝晴
太田雅彦
守田芸成
山口美浩
渡辺正彦
白幡良志之
荒井省吾
野木森達哉
金成旻
美術監督坂下裕太
美術設定東潤一
色彩設計真壁源太
撮影監督桒野貴文
オフライン編集小野寺絵美
音響監督高寺たけし
音楽櫻井美希
音楽制作フライングドッグ
主題歌オープニング:海野高校ていぼう部/SEA HORIZON
エンディング:海野高校ていぼう部/釣りの世界へ
プロデューサー山下愼平
後藤恵士
鎌田肇
伊藤将生
礒谷徳知
大和田智之
佐藤裕士
谷本千明
西辺誠(音楽)
関根大起(制作)
アニメーション制作動画工房
製作海野高校ていぼう部
・KADOKAWA
・秋田書店
・動画工房
・フライングドッグ
・AT-X
・BS11
・レイ
・レッグス
製作国日本
公開年2020年
話数全12話
出演者高尾奏音
川井田夏海
篠原侑
明坂聡美
小清水亜美
斎藤千和
田尻浩章
青山吉能
相良茉優
千葉繁
早水リサ
茶風林
臼木健士朗
戸松ゆきな
中谷一博
島田武幸
石毛翔弥
山根雅史
中山祥徳

あらすじ

海辺の小さな町に引っ越してきた主人公・鶴木陽渚(つるぎ ひな)。
陽渚は、高校では「手芸部」に入部しようと考えていたが、「ていぼう部」部長の黒岩悠希(くろさわ ゆうき)の強引な勧誘により「ていぼう部」へ入部することとなる。

黒岩部長や部員たちとの活動を経て、次第に釣りの楽しさに引き込まれていく。

感想:放課後ていぼう日誌

感想

芸が細かくて素敵というのが第一印象。
恵比寿様の像が釣竿を模した木の枝を持っていたり、漁船の側面の文字のカスレていたり、トンネル内でのガラスに反射するキャラクターとか挙げだすとキリないくらいです。
更には、主人公・陽渚がパソコン触っているシーンで建築の本が並んでいる。陽渚の父親が建築関係の仕事をしているためですが、こういう細かい芸が光っている作品ですね。

本作、音楽が素敵なんだよね。
全体的にポップな印象で、ウキウキ・ワクワクするような「釣り(未知の分野)への期待」を体現しているようです。

さて、本作はストーリーが好きで「原作コミック」を今でも購入しています。
私は漁港のある町で生まれましたが、釣り経験があまり無いのは「スローループ」の記事で触れましたね。
釣りのこと全然知らなくても、本作は楽しめます。
主人公・陽渚が釣りを全然知らない初心者ですから、視聴者(読者)が釣りを知らなくても問題ありません!

「釣ったら食べる」というモットーも素敵だし、第2話の「釣ったことの責任」というセリフも好き。何より第9話「備えとアオサギ 」が一番好きな回。

「釣りをする人がマナーを守らない」というのは、時折ニュースで見たことがあります。
ごみのポイ捨てに始まり、釣り禁止区域に侵入したり、漁船が来ているのに竿を挙げなかったり……。
でも、「釣りする人を全て否定」するのは違うと思うのです。

これは例えば、タバコやパチンコ、撮り鉄(電車の写真を撮る人)などにも言えると思っています。
「一部のマナーの悪い人」だけで、その人たち全体を評価するのは短絡的すぎるのです。
マナーを守るというのは当たり前の話ですが、そういうことが守れない人がいたとしても、「そういう」であって「そういうたち」と括らないようにしたいものです。

根掛かりしたエギは“海のごみ”になるのでは? という疑問もあるのですが、大事なのは、こういう環境問題を意識することに尽きますね。
どんな趣味でもゴミって出ますからね。
(私がアニメを見るのだって電気を使っていますから……、どっちが環境に優しいのかって話ですよ。)

夕日や星空、海のしぶきに打ち寄せる波。ゆっくりと動く雲――。
スローループ」もそうでしたが、釣りアニメは本当に美しい表現していますね。

帆高夏海がね、ほんと良い子だよね。本作で一番好きなキャラクター。
勉強も運動も出来る優等生。だけど少し不器用なところもあって気さくな性格。ザ・田舎の女の子みたいなキャラクターで可愛い。第6話の終盤にある「夕焼けをバックにしたシーン」は素敵すぎる!!
声優さんの名前も役名と同じ川井田夏海さん。(狙ったキャスティングなのか、あるいは運命なのか……。)

声優で言えば、主人公の鶴木陽渚役である高尾奏音さん。
プロフィールみたらビックリするくらい若かった。2002年生まれのため、本作の収録時点では17~18歳という……。
良く見るとデビューが12歳って、声優業界ってすごいのね。

作中では黒岩部長だけが方言を利用していますが、黒岩部長を演じる篠原侑さんは熊本県出身。おっとりとした声もマッチしていて適役ですよね。(本作は架空の「熊元県(くまもとけん)」が舞台となっています。)

結び

そういえば、田舎だと「お裾分け」ってあったな~。

大人になったからなのか、都会だからなのか、あるいは私の性格の問題かわからないけど、他人からもらったものなんて怖くて口に出来ないのよ。

お裾分け怖い……。

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