ひどいと言われるアニメ『異世界居酒屋のぶ』を観てみた

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作品情報:異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~

基本情報

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題名異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
原題異世界居酒屋「のぶ」
原作小説   :蝉川夏哉
コミック :ヴァージニア二等兵
キャラデザ:転
監督小野勝巳
シリーズ構成吉田伸
キャラデザいとうまりこ
むらせまいこ
料理デザイン石井 久美
料理総作画監督石井 久美
美術監督河野次郎
特殊効果谷口久美子
色彩設計鈴木依里
撮影監督貞松寿幸
オフライン編集武宮むつみ
音響監督岩浪美和
音楽ミト(クラムボン)
音楽制作サンライズ音楽出版
主題歌エンディング:クラムボン/Prosit!
プロデューサー梅崎淳志
佐藤雄一
山田智子
アニメーション制作サンライズ
製作古都アイテーリア市参事会
・サンライズ
・バンダイナムコライツマーケティング
・ぐるなび
・バンプレスト
・アサツー ディ・ケイ
・松竹
製作国日本
公開年2018年
話数全24話
出演者【アニメ本編】
三森すずこ
杉田智和
久野美咲
森久保祥太郎
阿部敦
小西克幸
内田真礼
津田健次郎
こぶしのぶゆき
チョー
黒田崇矢
小山剛志
井上和彦
浪川大輔
諏訪部順一
置鮎龍太郎
星野貴紀
植田佳奈
大塚明夫
立木文彦
田所陽向
中務貴幸
楠大典
野島裕史
新井里美
小松未可子
南條愛乃
小野友樹
島﨑信長
岸本彩加
田村奈央
田代哲哉
土田玲央
下田麻美
清水はる香
木村良平
天野宏郷
伊原正明
金魚わかな
落合福嗣
【のぶ+】
一龍斎貞友
なぎら健壱
きじまりゅうた

あらすじ

日本・京都にある居酒屋「のぶ」の入口が、なぜか異世界へと繋がってしまった。
大将の矢澤信之と、給仕の千家しのぶで「異世界・古都アイテーリア」で店を始めることになる――。

感想:異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~

感想(アニメ本編)

元々、コミックは読み続けているのでストーリー自体は知っています。

結構、面白いと思うんだけど、「アニメ 居酒屋のぶ」と検索しようとすると、サジェストで「アニメ 居酒屋のぶ ひどい」と出てくる

コミックの方が一段落したところで、不安に駆られつつもアニメを観てみました――。

結論「このアニメは新しい試みを実行した挑戦的作品。」

私の中では、映像作品の中で一番「軽い気持ち」で見るのがアニメなのです。
(アニメを下に見ている訳ではありません。お見知りおきを……。)
もしかしたら、アニメ好きの人ほど「ひどい」って感想になるのかな?

声優さんのキャスティングも申し分ないと思うのです。
大塚明夫さんに、立木文彦さんってね。もう名前見るだけで安心するレベルですよ。
しかも、大塚明夫さんが「バッケスホーフ」を演じる!(いいねぇ~)
久野美咲さんの「エーファちゃん」も可愛い!

絵の良し悪しには詳しくは分からないけれど、キャラクターが全体的にのっぺりした印象を受けました。
料理全般の作画は力が入っていると思います。ラガーのキラキラとか凄いね!
本作の主役は、あくまで料理というイメージを持ちました。

気になるところは、「おにぎりを初めて見て説明を求める人が、すでに“手づかみ”で持っている」と言うのが気になりましたね。(サンドイッチで驚くという回もありますし、手づかみにどこか違和感を感じました。)

まとめると、料理が主役の良いアニメ!
でも、びっくりしたポイントはいくつかあるのでまとめておきましょう。

驚き1:テロップを出していること。

こういうのって、かなり珍しい気がします。
なんというか、アニメになった「街ぶら番組」のようなイメージ。
他作品では、声優さんや音楽/効果音が演出の中心だと思うので、少しびっくり。

驚き2:作品タイトルや各話タイトルが、ずっと上に表示されている。

これも、「街ぶら番組」のようなイメージを受けた一要素です。
「外国人を初めて日本の居酒屋に連れてきてみたら!?」みたいなテレビ番組やYouTube動画みたいというのが、率直な感想。

最初は作品タイトルの独特のカクカクしたフォントが気になりました……。
本当に違和感がすごかったけど、24話観終わるころには気にならなくなりました。

慣れって偉大だね!

コミック読んでるから良いんだけど、盛大にネタバレする右上コメントやテロップは良いのかい? とは、ちょっと思うのです。
「あなたが先帝陛下だったのかー!」という驚きは皆無ですよ……。

驚き3:作中に「ぐるなび」や「ガンダム」が出てくる?

これはコミック版ではなかったから、びっくり!

基本情報にも書いていますが、製作に連なる会社名を見て納得しました。
世界観を大きく崩している訳ではないので、これはこれで良いかな。という感じです。

こういう形で「別業界の出資元」が増えて、アニメ業界が潤うと良い循環になるかもしれませんね。

感想(のぶ+)

まさかの実写パート。
なんなら、こっちの方が力入っているんじゃないか? と思うくらいシッカリしています。
ナレーションに一龍斎貞友さんを起用するあたり、おまけじゃなくて本気じゃないか!

この終わりで流れるエンディング曲も素敵。クラムボンの「Prosit!」。曲名からすると『異世界居酒屋「のぶ」』のために作られた曲なのかな??

きじまりゅうたの「創作のぶ料理」

実写による料理コーナー。お手軽・安価なレシピを紹介していますね。
そういえば、最近こういう料理番組とか見てなかったな~とのんびり見てました。

最初のアニメに対するコメントとか、料理面倒だよね~と言うセリフから、きじまりゅうたさんの(面白い)良い人感が滲み出てる。

それにしても、うなぎの代わりにちくわは良いね!
アニメを受けて、それに準えて料理レシピを紹介する。

面白い試みだと思います!

なぎら健壱の「のぶ居酒屋」をさがして

実写による街ぶらコーナー。なぎら健壱さんって、本当においしそうに飲むよね。
久住昌之さんやなぎら健壱さんって、「お酒を飲みたくなる飲み方をされる方」ですね~。

コロナが流行した今だと足を運ぶというのも制限があって難しいかもしれませんが、こういう形でアニメを起点にして経済が回ると面白いかもしれませんね。

日本って料理がおいしくて、居酒屋がいたるところにある。
これって、実はすごい幸せなことなのかもしれません。(しみじみ……。)

結び

アニメって、もっと気楽に見て良いと思うの。

日本の文化だ~とか、作画が~声優が~音楽が~監督が~と色々あると思います。
それでも、サジェスト汚染で「ひどい」が一番上に来るほど、「ひどい」とは思わなかったのです。驚きポイントはあるけど、アニメとして十分に面白いよ!
※サジェスト汚染とは、人名や作品名で検索したときに出てくる候補(サジェスト)に、ネガティブワードが出てくる現象のとこ。

むしろ、こういう新しい試みはバンバンやってほしい。
経済を回す形とか、新しい出資元が見つかる形とか――そういうね?
アニメ業界は厳しいとかって話は耳にしますが、実態としてどれくらい厳しいのかはわかりません。

ですが、視聴者側も「新しい形」を受け入れる懐の深さは必要だと思います……。
私は、必ずしも1話30分じゃなくて良いと思いますし、全編デフォルメでも面白いかもしれません。(え?)

「アニメ 居酒屋のぶ 新しい」って、サジェストなら誰も傷つかないのにね。

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